創業200年を迎えた新発田市の金升(かねます)酒造が、コーヒー風味の「リキュールBRAZIL 珈琲乃酒」を開発した。南米のブラジルがポルトガルから独立して今年で同じく200年となる縁で、ブラジル大使館から直接依頼を受け、初めて仕込んだ。焙煎(ばいせん)した同国産のコーヒー豆を漬け込んだ香りは豊かで、大使館も「おいしい」と喜んでいるという。

 金升酒造は1822年創業。清酒「初花」や「金升」のほか、コメ焼酎も製造している。近年は日本酒蔵が造る焼酎も増えているが、金升酒造の焼酎製造は戦時中からと歴史は古い。

 日本酒蔵の焼酎は、清酒の製造過程でできる酒かすを活用するケースが多いが、同社はコメと米こうじ100%で造る。専務で杜氏(とうじ)の髙橋巌さんは「うちの焼酎は酒かす独特の香味がない分、リキュールに合わせやすかった」と話す。アルコール度数は20度と高めだ。

 ブラジル大使館から依頼があったのは昨年夏ごろ。突然の話で驚いたというが、200年の歴史に縁を感じて快諾した。

 ブラジル・セラード地方で日系農園が栽培したブルボン種の豆を使用。新発田市内のコーヒー店に焙煎してもらった深いり豆を、同社のコメ焼酎に豆ごと2カ月間漬け込んだ。雑味やえぐみが出ず、ちょうど良い仕上がりになったという。

 出来上がった「珈琲乃酒」はブラジル大使館にも贈り、同大使館の公式インスタグラムでも紹介された。

 髙橋さんは「ロックやミルク割り、ハイボールでもおいしい」と話している。価格は250ミリリットル、990円。問い合わせは同社、0254(22)3131。土日祝日は休業。
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