第４８回加賀金工作家協会展（北國新聞社後援）は１１日、金沢市の香林坊大和６階アートサロンで始まった。金沢を中心に活躍する作家３２人が、加賀象嵌（ぞうがん）、砂張、鍛金、七宝など各分野の技法を網羅した作品約１１０点を寄せ、加賀金工の技術を示した。

　彫金人間国宝の中川衛会長は洗練された象嵌の花器のほか、レディー・ガガさんが着用したことで知られる舘鼻則孝さんの「ヒールレスシューズ」に、マンハッタンの景色を表現した象嵌をあしらった共同作品を展示した。銅鑼（どら）人間国宝の魚住為楽さんによる砂張額、宮﨑寒雉さんの釜なども並んだ。

　若手の活躍も光り、関節を動かせる干支（えと）の自在置物、アクセサリー、ペーパーウェイトなどが新しい息吹を感じさせた。宗桂会が協力した。１７日まで。
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