徳田秋聲記念館の企画展「西の旅」(北國新聞社後援)は18日、同館で始まり、25歳から東京で暮らした秋声の関西、別府、そして故郷金沢への旅を伝える資料約50点が並んだ。

 秋声の旅心をかき立てた友人の作家、近松秋江が送った奈良吉野山の桜を語る絵はがきが初公開されたほか、愛用のトランク、パナマ帽など遺品が展示された。母の葬儀のため帰省した体験を元に、その10年後に発表した小説「きのこ」の直筆原稿も初公開されている。7月7日までで、同15日から秋声の旅「東日本篇」を開催する。
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