富山市八尾地域にある唯一の銭湯で、住民に長年親しまれてきた福島の湯(同市八尾町福島)がリニューアルオープンした。番台などが木の温かみあふれる雰囲気になり、若い世代にも気軽に足を運んでもらいたいと軽飲食を提供するカフェを新設。今春には貸し切りサウナを設置する予定で、橘憩俊(けいしゅん)代表(46)は「幅広い世代の住民が憩う場になればいい」と話している。

 福島の湯は橘さんの曽祖父が約100年前、前の経営者から受け継ぎ、料理旅館として営業を始めた。約20年前から銭湯のみとし、地元のお年寄りらの癒やしの場となってきた。

 2年前、当時経営を担っていた母親が体調を崩したため、橘さんが代表に就いた。会社勤めの傍ら営み、昨年9月末に退社して銭湯経営に集中するのを機に「より幅広い世代に魅力を感じてもらいたい」と外観、内装ともリニューアルすることを決めた。昨年11月からの工事を経て1月下旬にオープンした。

 先代が守ってきた銭湯の空気感を残そうと、浴槽や脱衣所の鏡、看板などはきれいにして引き続き使用し、外観や番台、休憩スペースは木の温かみを感じる落ち着いた雰囲気に一新。カフェでは麺類やご飯もの、アルコール類などを提供する。貸し切りサウナは中庭に設け、水風呂や外気浴スペースも整える予定だ。

 橘さんの姉、竹林智美さん(49)が番台に立ち、姉弟で協力して営んでいる。2人は「地域の人たちが気軽に集まる場所にしたい」と話す。営業時間は午後2〜9時。月、金曜定休。
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