江戸時代の「旅」にまつわる資料を紹介する企画展が福井県福井市の県文書館で開かれている。福井藩主の松平春嶽が参勤交代のため、江戸から東海道を経て福井へ戻る旅で書いた紀行文など8点が並ぶ。4月7日まで。

 北陸新幹線が敦賀まで延伸開業したことを受け、街道の整備が進むなど同様に交通インフラが強化された江戸時代にスポットを当てた。

 越前から江戸までは北陸道、中山道、東海道が主要ルート。展示した福井藩の法令集「御用諸式目録」には、各ルートの江戸までの距離などが記されている。参勤交代では主に東海道を通ったが、支障があれば北陸道を使った北回りとする記述があるという。宇佐美雅樹副館長は「北陸新幹線と同様で、万一の場合に代替ルートとする発想があった」と指摘する。

 当時17歳の春嶽が書いた「東海紀行」は道中の名所旧跡などを叙述し、朱筆で推敲(すいこう)した跡が見られる。福井から江戸まで旅した藩士の道中記、越前金津(現あわら市)の商人が親鸞にまつわる旧跡を巡拝した際に持ち帰った記念の品々も目を引く。
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