18日、県内の新型コロナ感染者数が過去最多となりましたが、夏休み中の子どもの感染も広がっています。

小児科の専門医に医療現場の現状などを聞きました。

広島大学病院 小児科医 岡田 賢教授「特にこの第7波は、子どもの患者が非常に多くてこれまでのなかで小児科医としては最も忙しい時期というふうに考えています」

小児科を専門とする広島大学病院の岡田賢教授は医療現場の窮状を訴えます。

岡田教授「お盆の時期に少し救急外来のお手伝いをさせていただいたが、現場は非常にひっ迫している状況で小児の患者がたくさんいらしていたし大変そうな状況で、待ち時間も長かったですしそういった意味で少しずつひっ迫してきている」

全国の新規感染者が過去最多となった「第7波」では10代以下の感染者も急増。

今月上旬には1日平均でおよそ4万人に上り、第6波ピーク時の2・1倍となりました。

夏休み中にも関わらず子どもたちに広がる感染。一体なぜなのでしょうか?

岡田教授「小児だけが突出して増えているというよりも全体が増えていて、それに伴って小児の患者さんも増えている。学校は休みなので学校からもらうというケースは少ないが例えば幼稚園とか集団生活は続いているのでそういったところでもらってくる患者もいました」

発熱やのどの痛みが起きやすいという「BA・5」。

子どもが感染した場合、症状は軽いことが多いものの熱性けいれんや水が飲めず脱水症状を起こし重症化するケースもあると指摘しています。

岡田教授「熱はあっても元気にしている時、そこまで心配いらないと思います。ただ熱があってぐったりしてくる、さらに熱さましなど使って熱が下がっているのにぐったりしている、そういった時が危険信号だと思います。そういうお子さんが発するシグナルをしっかりと見てあげる、それが重要なことだと思います」

そのうえで岡田教授は、重症化の予防にはワクチンが有効だとしています。

日本小児科学会は今月10日、5歳から17歳の子どもがワクチンを接種するメリットが副作用などのデメリットを上回るとして、接種を「意義がある」から「積極的に推奨する」いう表現に切り替えました。

岡田教授「感染予防という意味では効果は少ない、ゼロではないが少ない状況です。重症化予防という形では小児に対しても文献によって異なりますが4〜8割の有効性があると。そういうデータも出てきています」

お盆が明け、さらなる感染拡大が懸念される中、基本的な感染対策をあらためて大切にしてほしいと岡田教授は話します。

岡田教授「マスクをしっかりして、特に食事の空間は非常に危険なので気をつけていただいて3密を避ける。そういう基本的な感染予防を継続してやっていく、それが重要だと思っています」