ペナントレースも佳境を迎え、一戦必勝の激闘が続くカープ。そんなチームの姿を独自の目線で切り取り、SNSを中心に投稿するのが、カープを題材にする漫画家・あかぎゆーとさんだ。広島ホームテレビ『カープ道』では、鯉党漫画家のあかぎさんをスタジオに招き、数々の作品を振り返りながら、その溢れるカープ愛を検証する。

あかぎさんは群馬県出身。漫画『タッチ』で野球を知り、趣味で漫画を描くようになった。「その頃、群馬ではまわりはみんな巨人ファン。カープファンになったのは2000年頃。低迷期のカープは育てた選手がFAでみんな出ていく。巨人や阪神がよってたかって選手を引き抜きまくり、子供心にカープがいじめられているようにしか見えなかった。自分だけでもカープを応援しようと思った」と振り返る。

2017年には初の単行本『カープてっぺん』を出版。当時、初のコミックによる選手名鑑として話題になった。さらに先月から集英社のスポーツ総合雑誌『スポルティーバ』で連載も始まった。

また、あかぎさんは2015年からカープの戦いぶりを漫画にして、週に数回SNSに掲載。その漫画『それいけ鯉依奈ちゃん』は、カープ女子の鯉依奈ちゃんを主人公に、他球団ファンを交えて日々の激戦やトピックスをショートストーリーにしている。

描き始めたきっかけは1本目の作品。「黒田博樹さんが、ヤンキースの20数億の契約を蹴って帰ってくる。本当ならば自分のできることで応援したいと思った。そうしたら新井貴浩さんもセットで帰ってきた」と話す。再び赤いユニホームをまとった投打のレジェンド2人。その活躍に期待を込めて2015年シーズン開幕時に描き上げた。

あかぎさん自身が今シーズン一番気に入っているシーンは「7月15日、磯村嘉孝選手が放った初の満塁HR。巨人ファン目線で切り取った」という。被弾を目の当たりにした巨人ファンが悲鳴を上げている。「なんだかんだで満塁HRはドラマチック。1本で十分かと思ったら、翌日、翌々日とセ・リーグ記録に並ぶ3試合連続満塁 HRが飛び出した。この巨人戦は広島の人々にぜひ見てほしいと思った」とも。

ファンの心をくすぐる視点で戦いの名シーンを描いた漫画は今季だけでも40話以上。1ページにかける制作時間はなんと5時間以上。それでも日々の激戦を描き続けるのは、カープへの深い愛があってこそ。そして、『カープ道』初出演を記念して、番組収録の模様を漫画で描いたあかぎさん。これからも私たちを楽しませてくれる作品を期待せずにはいられない。

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 9月7日放送

ライター 湯谷葉子