第104回全国高校野球選手権 広島大会決勝 盈進9-4尾道

48年ぶりの甲子園出場を決めた盈進

 

決勝戦では史上初の顔合わせとなった盈進と尾道の一戦。一進一退の攻防を制し、甲子園への切符をつかんだのは盈進だった。

試合前に注目が集まったのは、1週間に500球という球数制限。尾道の絶対的エース坂本典優(3年)のここ1週間の投球数は421球。残された球数は79球だった。それでも尾道・北須賀監督が先発投手に選んだのは坂本だった。

対する盈進。待球作戦で早々に坂本を引きずり下ろすということもできたが、坂本について盈進・佐藤監督は「球数は頭にはあったが、気にせずいい球は打っていこう。そうすれば球数は増えていくから」といつも通りの野球で好投手に立ち向かうよう指示した。1回、1番・梶岡は2球目からバットを振り、4球目を捉えヒットで出塁。先制打となった4番・杉浦のニゴロも2球目だった。盈進は1回から2点を先制、坂本は今大会初めての1試合2失点となった。

尾道・坂本典優(3年)

3回にも1点を奪った盈進。尾道は67球を投げている坂本に代え、台湾人留学生の蘇璟(スー・ジン)をマウンドへ送る。その蘇が5回・6回と盈進打線を0点に抑えると、6回裏に尾道打線が盈進・向井を捉え一気に同点に追いつく。県東部勢対決の決勝戦は両者全く譲らない展開となった。

7回表。盈進はここまで抑えられていた蘇からチャンスを作ると、今大会打率6割越えの3番秋田がタイムリーを放ち、勝ち越しに成功。

盈進・秋田浩侑(3年)

 

さらに8回。尾道の守備のミスもあり5−3とリードを広げ、なおも1アウト1.3塁のチャンス。ここで尾道はエース坂本を再びマウンドへ。許された投球数は12球。9番・盈進キャプテン朝生に投じた1球目はライトへのタイムリーヒットに。続く打者からは三振を奪うものの、8球粘られ、これで球数は497に。2番鶴田に対し、カウント1−1からの3球目。坂本の球数制限いっぱいとなる500球目は、レフトオーバーのタイムリースリーベースになった。

85校83チームによって繰り広げられた104回目の広島の夏。頂点に立ったのは盈進。福山の古豪が1974年以来、48年ぶりに甲子園に乗り込む。

 

ひろしまリード編集部