カープの未来を占う2022年プロ野球ドラフト会議。広島ホームテレビ『カープ道』は、10月20日にドラフト会議当日に緊急取材を敢行。ドラフト会議を追いつつ、指名選手とゆかりある人や快挙に沸く地元情報などをすかさずキャッチする。

ゲストは、121名のドラフト候補者を独自の視線で分析し、アマチュア球界を網羅したドラフト専門誌「野球太郎」編集長の持木秀仁編集長。そして、YouTube「カピチャンネル」を開設するほか、多方面で活躍中の元広島東洋カープ・今村猛さん。菊池涼介選手とも親交のあるライターで編集者の森田和樹さん。鯉党芸人のゴッホ向井ブルーさん他。

新井貴浩新監督の元、カープが1位指名したのは、苫小牧中央高の斉藤優太投手。高校生投手の1位指名と言えば2009年、なんとゲストの今村さん以来13年ぶり。当時を振り返り、今村さんは「ドキドキしていた。もし指名されなかったら申し訳ないので、とにかく頼む、名前を出してくれ、という気持ちだった」と言い、「指名されてホッとして、安心した」と明かす。

 

斉藤投手は中学時代、部員13名の2校合同チームに所属。当時監督として指導した恩師、日向清一さんにコンタクトを取った。最初はキャッチャーだったが、持ち前の強い球を活かすために中学2年でピッチャーに転向。日向さんは「ピッチングとは正反対にバッティングが苦手だった。10センチぐらいバットと開いた球を振ったり。寒い時期には空振りしたら“寒い”って言ったら照れ笑いしていた」と振り返る。

高校に入って左打ちに変えたという斉藤投手。「彼のチームを最後に自分は教員を辞めた。最後の教え子から3年経って大きなお年玉をもらった感じ」と目を細め、「一勝してウイニングボールをお母さんに届けなさい。そこから威張れ!」とかわいい教え子にエールを送る。

斉藤投手の地元、苫小牧の銘菓「よいとまけ」で知られる「三星」は、カープの1位指名を祝ってジャンボサイズ(4〜5本分)の「よいとまけ」を差し入れたという。北海道産のハスカップジャムをたっぷり使ったロールケーキ「よいとまけ」。以前は切れ目がなく1本で売られており、手にジャムがついたりして“日本一食べづらいお菓子“」とも言われた。取材をした吉弘翔アナによると、斉藤投手はお祝いのジャンボ「よいとまけ」を、フォークとナイフでおいしくいただいたとのこと。

続いては、ドラフト2位指名の内田翔大選手(利根商高)。中学時代のチーム「群馬西毛ボーイズ」会長の岩瀬正男さんに話を聞く。「週4回、長野県から群馬県の私どものチームまで車で片道2時間かけて通っていた志高い選手。怪我なく、故障なく、すくすく育ってもらって、みんなに夢を与えられる選手になってほしい」と、岩瀬さんは期待する。

ドラフト4位の清水叶人捕手の中学時代の恩師(「高崎ボーイズ」元監督)として登場した久保田海斗さんは、清水捕手はカープ向きだと話す。「中学の頃から厳しい練習ができているので気持ちが続く限り耐えられる。カープで良かった。プロに入っても3番・4番・5番を打てて、キャッチャーもこなせる選手になってほしい」と語る。

今村さんがドラフト1位に予想した河野佳投手(広陵高・大阪ガス)は、ドラフト5位で指名された。新井新監督が100点満点という今年のドラフト。今村さんも「とても良いドラフトだと思う。この中から何人一軍でシーズン通して活躍できるのか。新監督がどう使うのかが見もの」と話す。

持木さんは「1位の斉藤投手は、もうすでに体は出来上がっているような大型ピッチャー。素材として将来のエースも期待できる。2位の内田選手と投打の柱となれば、また黄金期になるのではないか」と言い、森田さんは「6位・7位は左腕で足がある選手が指名され、とてもバランスが良い。来年も、来年以降も楽しみ」と話し、即戦力選手、将来を担う高校生選手ともに期待を寄せる。

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 10月26日放送

ライター 湯谷葉子