県内にある絶品グルメがいただける、一度は行ってみたいポツンと一軒グルメ。今回は、豊田郡大崎上島町です。島の真ん中あたりに建つ、長年島で愛されてきたメガネ店を改装し、先月オープンしたカレー専門店「takemoto_curry(仮)」。そのうち皆さんが知ってもらえればと思い、看板も広告も一切出さず営業しています。

takemoto_curry(仮)

 

切り盛りするのは、寺川智子さん。元々は、今年7月に亡くなった父・竹本公夫さんの人生が詰まった、築およそ45年のメガネ・時計・宝石のお店だったんです。そのお店を、島の友人や地域の方の協力でDIY。オープンしてまだ1か月ほど。亡くなる1週間前、DIYした店内を見て喜ぶ父の笑顔が忘れられない、という寺川さん。店内は、父・公夫さんが使っていたメガネに関わるものをそのままインテリアとして展示。メガネを入れていたショーケースは、カレーを食べるテーブルになっています。

寺川智子さん(旧姓・竹本)

寺川さんは島を離れ、大阪で結婚。里帰りするたびに、父が病気で閉めた店をみて、シャッターがずっと閉まっているのが寂しいと思っていました。そこで、父の歴史の詰まった店のシャッターを開け、島を元気にしたい!と思い立ったそうです。実際には店を始めようと思ってから1年くらいかかったそうですが、その背中を押してくれたのが、の三男・準哉さんが開設してくれたカレーのインスタグラムでした。

三男・準哉さんが開設してくれたカレーのインスタグラム 寺川さんのご家族

 

準哉さんは、お母さんが口だけで終わらないように逃げ道をふさぐため、インスタグラムを開設したそうです。これをきっかけに人生は大きく動きました。大阪から通ってお店を開けるようになりました。父・公夫さんの「誰か店を継いでくれたら。メガネ・時計じゃなくても自分の好きなことをしたらいい」という思いを知っていた母・典子さんは「お父さんが生きていたら、この店を見たら喜ぶ」と、感慨深そうにおっしゃっていました。

母・竹本典子さん(中央) 父・竹本公夫さん

そんな「takemoto_curry(仮)」で使う食材は、島のものがふんだんに使われています。トマトは、料理や加工品にするトマトを栽培している「めぐみ農園」のもの。生産者は、福岡から移住した反岡恵美さんです。

生産者の反岡恵美さん(左)

そして、カレーに入れるには想像もつかない、島でとれる変わった食材も!それが、「越田農園の越田賢一さんが作る「青パパイヤ」。人参やジャガイモの代わりに使っています。また、鶏肉と合わせ揉みほぐす事で、パパイヤの酵素でお肉を柔らかくする効果もあるそうです。

越田農園の青パパイヤ

またカレーと一緒に提供しているのが寺川さん手作りのヨーグルト。神戸から移住した、レモン農家の松本志乃さんが作る、島の柑橘の果汁で作ったジャムをトッピングします。

レモン農家の松本志乃さんが作るジャム

 

島の恵みを詰め込み、独学で辿り着いたオリジナルのスパイスカレー。どんなお味なのでしょうか。

「チキンカレー」は、辛過ぎずとっても優しいお味です。パパイヤはまるで冬瓜のような食感で、カレーに良く合うんです。

チキンカレー 800円 青パパイヤやトマトなど島の恵みがたっぷり

 

取材時は、「キーマカレー」もありました。

キーマカレー 900円

季節や仕入れ状況によってメニューは変わるそうです。また、お一人でお店を切り盛りしているので、インスタグラムで予約をしてからお出かけになる事をオススメします。寺川さんは「席数も限りがあるので、お待たせするかもしれません」とおっしゃっていました。

驚きの島の食材を使ったここでしか食べられない味。ぜひ一度、召し上がってみてください。

 

takemoto_curry(仮)

住所:豊田郡大崎上島町中野1833-5

営業日:木曜・土曜・日曜

営業時間:午前11時30分 〜 午後2時30分

詳しくは Instagram:takemoto_curryをチェック

 

広島ホームテレビ『5up!』(2022年11月18日 放送)

 

ひろしまリード編集部