「責任を感じている。もうちょっと技術面、メンタル面を見直していけば上がってくると思う」と話すのは、今シーズン7盗塁と足で相手を苦しめることができなかった野間峻祥(たかよし)選手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、伝統の機動力野球復活を掲げるカープにあって期待のかかる野間選手をフカボリ。その意識と取り組みに迫る。

※データはすべて11月19日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

野間峻祥選手

11月8日からの秋季キャンプに参加し、湯布院リハビリキャンプに移るまでの8日間、明るく元気に若手を引っ張った野間。来年1月に30歳を迎える野間の姿はチームの好影響をもたらした。藤井彰人新ヘッドコーチは「野間くんがすごく引っ張ってくれた。こういう一面もあるんやなと思った」と感心。参加最年少の田村俊介は「一番声を出されて、明るくやられているので自分もがんばって付いて行っている」と話す。

野間は「上の選手がそうやっていれば、自ずと下の選手もやらなくてはいけないと言ってもらえると思う。そこは意識してやらないと、と思っていたので、そう言ってもらえると、やって間違いはなかったのかと思う」と微笑む。

カープで8年間プレー。FA宣言せず残留した野間だが、規定打席に到達したのは2018年の1度だけ。今シーズンも打率を3割に乗せながら、コンディション不良や新型コロナ感染の影響で85試合の出場にとどまった。自身の課題が「手を出そうとして、手がちょっと動いでしまうところがある。止まるところがあれば、バットが先に返ってくれるので、しっかり捕らえて打つというか、そういうイメージでやっている。レギュラーと言われる選手はみんな規定に乗っているので、その中で3割打てるようにやっていかないとと思っている」と言う。

一方で野間に求められるのは打撃だけではなく、新井貴浩新監督も掲げる機動力野球復活のキーマンとしての役割。新たに就任した福地寿樹打撃兼走塁コーチは、カープにも12年間在籍し、ヤクルト時代には2度の盗塁王となり通算251盗塁をマークした足のスペシャリスト。その福地コーチから伝えられたのは<力を抜くこと>の重要性。「ちょっと(ボールの)長持ちとか、間合いを変えられた時に固まってしまうところがある。もうちょっとリラックスしてスタートを切る。普通のスタートを切れる回数を増やす。力を抜くことで中間走にもいい影響が出てくると思う」と野間。

「数字の部分で走ってくると思わせるのか、走力はあるが走らないと思われるのかで相手の警戒も変わってくると思うし、バッテリーに対してプレッシャーをかけていけると思う。頑張っていけたらいいなと思っている」と話す野間。盗塁のキャリアハイは17個。来シーズンは磨きをかけた技術で、その先へ。覇権奪回に向けて野間の走力が大きな役割を担う。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 11月19日放送

ライター 湯谷葉子