庄原市で林業を営む会社が、捨てられていた木材にある付加価値をつけてブランド化した商品の販売を始めました。きっかけは「もったいない」の気持ちでした。

庄原市西城町の私有林を訪ねると、樹齢60年のスギやヒノキが伐採されていました。伐採された木材は決められた長さに切断して、建築用木材として市場に出荷します。曲がったり、短かったりして規格にあわない部分はそのまま山に残され、使われていません。

山に残された木材

そこで庄原市で林業を営む「フォレストワーカー」が「ヒバリングス」というブランドを立ち上げ、地元の舛元木工(ますもともっこう)と一緒に、捨てられていたスギやヒノキを使って、木の切り株を使ったイスやコースターなどの商品を作り始めました。

ヒバリングスの商品

フォレストワーカーの田村栄太(たむら・えいた)社長は「規格に合わないものが大量にあり、もったいないと思った。山全体を見渡した時に間伐して出る木材は、かなりの量になる。捨てるのではなくて、新たに価値を見出して商品にできないかと考えた」と話します。

フォレストワーカー田村栄太社長

捨てられていた木材を使った製品作り。「見渡す限り山に囲まれている、資源が豊富な地域なのになぜ地元で使われていないのだろう」という素朴な疑問からでした。

木を伐採する様子

面積の7割以上が森林という広島県。なかでも庄原市は林業が盛んでした。しかし、値段の安い海外産におされ国産木材の需要が減少。近年は回復しつつあるものの、木材の単価も下がり、担い手は30年前の3分の1以下まで減りました。

田村さんらはブランド化をきっかけに林業を活性化させたいと考えています。

庄原の森

その思いは商品タグに付けられたQRコードからも見て取れます。読み取ってみると・・・

年輪から木が何歳だったか、いつ、どこに植えられて伐採されたか、いわば木の歴史を見ることができました。

商品タグにつけられたQRコード

QRコードを使ったサービスをはじめた理由について田村社長は「安価で買えるコースターはたくさんあるけど、商品の歴史を追っていただけると庄原産材のアピールにもなるし、愛着を持っていただけるのではないか」と話します。

年輪などを表示するサービス

捨てられていた木から生まれたブランド商品。先月からJR広島駅の土産物売場などで販売されています。庄原の林業を盛り上げたい、その思いから始まったプロジェクト。活動はこれからも続きます。

JR広島駅「ekie」の土産物品売り場

 

 

 

広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2022年11月23日放送)