新潟のご当地グルメと聞くと、何が頭に浮かびますか? 新潟にそんなに詳しくない人でも、お米や海鮮料理など有名なものがいくつか浮かぶと思います。しかし、それらはまだまだほんの一部。ほかにも定番の食べ物やローカルグルメが数多くあります。

今回は、「これだけは押さえておきたい」という新潟グルメの決定版をご紹介します。どれも絶品なので、気になるものがあったらチャレンジしてみてください。あまりのおいしさに衝撃を受けること間違いなしですよ。

新潟の定番グルメといえば!

【お米】特A評価を獲得し続ける〈魚沼産コシヒカリ〉

新潟グルメを語るうえで欠かせないのがお米。新潟県を代表するお米といえば〈コシヒカリ〉。日本で一番食べられている銘柄と言っても過言ではないでしょう。甘みと粘りが強く、どんなおかずやご飯のお供とも相性抜群です。

〈コシヒカリ〉のなかでも〈魚沼産コシヒカリ〉は、日本穀物検定協会の食味ランキングで2017(平成29)年を除いて毎年最高評価の特Aを獲得しています。一度食べたら忘れられない独特の甘みと、もっちりとした食感が特徴。冷めてもおいしいところもうれしいポイントです。

【日本酒】県内には90近くの酒蔵が! 日本酒蔵元数全国No.1

新潟県といえば日本酒。県内には約90蔵もの日本酒の酒蔵があり、日本一の酒蔵数を誇ります。高い山々から流れ出た軟水の湧き水と良質な米から、質の高い日本酒が醸造されています。そんな新潟の日本酒はすっきりしていてキレがあり、あとに残らない「淡麗辛口」の味わいが有名です。

〈八海山〉や〈久保田〉をはじめ全国的に有名なブランドもありますが、南北に長い新潟は、上越、中越、下越、佐渡のエリア別に見ると、日本酒の傾向も異なり、淡麗辛口だけでは語りきれないほどたくさんの銘柄があります。

【枝豆】他県に流通しにくいほど新潟県民は枝豆好き!

新潟は日本一の枝豆の作付面積を誇る枝豆王国。しかし、他県に新潟県産の枝豆が流通していないのは、新潟の枝豆があまりにおいしくて県内で消費してしまうからといわれています。

作付面積だけでなく、新潟市のさやまめ(枝豆などのさやのある豆)購入量も日本一。新潟県民は枝豆が本当に大好きなのです。実際に新潟の枝豆は味が濃厚で、他県の枝豆とは甘みとコクが段違い。香りも豊かで食欲をそそります。

【へぎそば】独特の食感と風味が癖になる

へぎそばとは、海藻の「ふのり」がつなぎに使われている少し緑がかったそばのこと。麺はツルッとしたのど越しで、しっかりとした弾力があります。ほのかに磯の香りがして、一度食べたらやみつきになる独特な味わいです。

へぎは、剥ぎ板でつくられた四角い器の名前。この器に、ひと口ずつキレイに丸めて麺が盛りつけられています。薬味には刻みねぎやわさびではなく、からしを用いるお店が多いのも特徴で、きんぴらがついてくるお店もあります。

【寿司・海鮮】安価で気軽に高級魚が堪能できる

新潟県の海の幸は絶品です。日本海で水揚げされた新鮮な魚介類がそろっていて、リーズナブルな値段で新鮮な海の幸を楽しめます。通常の寿司屋はもちろん、回転寿司でも本格的な寿司が楽しめます。

新潟は白身魚の種類が豊富なエリア。とくに、脂肪分が多く旨味がたっぷりと含まれているのどぐろは新潟を代表する白身魚ともいわれています。レモンをかけて食べる握り寿司は、その味を求めて新潟を訪れる人がいるほど。

そのほかにも、ズワイガニや南蛮海老(甘エビ)、身の締まった寒ブリなど、日本海ならではの海の幸が一年中楽しめます。

【笹だんご】上品な甘さと香りに感動! ご当地和菓子の定番

笹だんごは、笹の葉で巻いて紐で結んだ俵形のおだんごのこと。新潟の銘菓であり、ソウルフードでもあります。モチモチ食感のよもぎ入りだんごに上品なあんこがたっぷり入っているのが特徴です。あんこは主に、つぶあんとこしあんの2種類。

手に取るとフワッと笹とよもぎの香りがして、食べるとさわやかな味が口内に広がります。お店によって紐の結び方やよもぎの量、あんこの甘さなどが微妙に違うため、いろいろな笹だんごを食べ比べてみるのもおもしろいです。

新潟県民のローカルグルメ

【イタリアン】一風変わった組み合わせのローカル焼きそば

イタリアンは、新潟県民熱愛のご当地グルメ。焼きそばとミートソースの一風変わった組み合わせで、麺にはパスタではなく中華麺を使い、ソースではなくミートソースで炒めるのが、新潟の「イタリアン」です。

意外な組み合わせに思えますが、甘めで優しい味のミートソースとモチモチ食感でスパイシーな焼きそばの相性は抜群。新潟県民にとって「イタリアン」といえば、イタリア料理ではなくむしろこちらのイタリアンです!

【タレかつ丼】「かつ丼」といえば「タレかつ丼」

新潟市でかつ丼といえば「タレかつ丼」。タレかつとは、甘辛い醤油タレをジュワッと染み込ませたとんかつのこと。卵でとじるタイプのかつ丼よりも豚肉も衣も薄く、ひとつの丼にカツが複数枚のっているところも特徴です。あっさりとした飽きのこない味つけなので、ご飯がモリモリ進みます。

タレかつ丼発祥のお店は、新潟市の〈とんかつ太郎〉。かつが5枚ものっている贅沢なタレかつ丼です。タレかつ丼はお店によって、かつの呼び名や肉の厚さ、タレの味が違うため、食べ歩いて微妙な違いを確かめてみるのもひとつです。

【半身唐揚げ】食欲を刺激するカレー味の唐揚げ

半身唐揚げとはその名のとおり、カレー粉、塩、片栗粉をまとった鶏の半身をそのまま丸ごと揚げてしまう豪快な料理です。皮はパリパリで、中はプリプリの柔らかな歯ごたえ。かぶりつくと肉汁がジュワッとあふれ出します。

半身唐揚げ発祥のお店は、新潟市の〈せきとり本店〉。全国から揚げグランプリでは8年連続金賞を受賞したこともある人気店です。半身唐揚げはお店によってガーリックパウダーやコショウをまぶすところもあるので、いろいろなお店をまわって好みの味つけを探すという楽しみ方もできます。

【新潟ラーメン】個性豊かなご当地5大ラーメン

ラーメン大好き新潟県民。新潟市は日本で一番ラーメンの支出額が高い都市で、全国に誇るラーメン王国です。そんな新潟では、「長岡生姜醤油」「燕背脂」「新潟濃厚味噌」「新潟あっさり醤油」「三条カレー」の5つのジャンルが「新潟5大ラーメン」と呼ばれています。

新潟5大ラーメン:長岡生姜醤油ラーメン

その名のとおり、生姜たっぷりでマイルドな味の醤油ラーメン。濃い目の茶色いスープにチャーシュー、ほうれん草、海苔、ネギ、ナルトと定番の具材がトッピングされ、見た目が非常にオーソドックスですが、最大の特徴は「生姜」。長岡生姜醤油ラーメンの元祖である〈青島食堂〉の主人の「寒い時期にラーメンでもっと温まってほしい」という思いから誕生し、長岡市内のご当地ラーメンとして根づいています。

新潟5大ラーメン:燕背脂ラーメン

燕背脂ラーメンは、丼に麺が見えないほどの玉ねぎのみじん切りと、豚の背脂が表面を覆っているのが特徴です。大量の背脂は、スープをコーティングして冷めないように、という発想から生まれたそうです。麺はうどんのようなモチモチ極太麺で、スープは煮干しなどの魚介類のダシが効いています。見た目からはこってりした印象を受けますが、煮干し中心のあっさりダシなのでそれほどくどさがないのも特徴です。

新潟5大ラーメン:新潟濃厚味噌ラーメン

新潟濃厚味噌ラーメンは、こってり濃厚で味噌の旨みたっぷりのラーメン。麺は太麺を使用している店が多く、たっぷりと野菜がトッピングされています。「濃厚」というだけあって、赤味噌がふんだんに使われていますが、割りスープがついてくるので好みの味にして食べるのが特徴です。

新潟5大ラーメン:新潟あっさり醤油ラーメン

煮干し風味のあっさり優しい味わいの醤油ラーメン。極細の縮れ麺と丼の底が見えるほど透き通ったスープが特徴です。昔ながらの中華そばといった見た目で、チャーシュー、メンマ、ネギ、ナルトがトッピングされています。新潟あっさり醤油ラーメンのルーツは屋台のラーメンであることから、短時間で仕上がる細麺と淡麗ダシが生まれました。

新潟5大ラーメン:三条カレーラーメン

カレーラーメンの定義は「カレー味のラーメン」とシンプル。そのため、ラーメンの上にカレールーをかけたり、ダシと混ぜてカレースープに仕上げたり、バリエーションが豊富なラーメンです。具もおうちカレーのようなものから、スープカレーのようなものまでさまざまです。

【焼きそば】見た目が“映える”、インパクト系ローカル焼きそば

新潟県のご当地焼きそばはイタリアンだけではありません。あまり県外では知られていない、見た目が楽しいカラフルな焼きそばもあります。それが、「妙高赤倉温泉レッド」「糸魚川ブラック」「上越ホワイト」「魚沼グリーン」の4つ。

地元の食材を使った新しい料理でまちを活性化するため、視覚と味覚に衝撃を与えるパンチのある焼きそばが開発されました。焼きそば好きなら、すべて制覇してみてはいかがでしょうか。

ご当地カラフル焼きそば:妙高赤倉温泉レッド焼きそば

辛そうに見える真っ赤な麺が特徴ですが、唐辛子は使っておらず、パプリカやトマトなどの、地元・妙高産の野菜からつくったレッドソースが使われています。麺は米粉を使用し、味をまろやかにするために温泉卵がトッピングされています。見た目とは裏腹に、モチっとした食感に濃厚なソース味の焼きそばです。

ご当地カラフル焼きそば:糸魚川ブラック焼きそば

糸魚川生まれの真っ黒なイカスミソースの焼きそば。真っ黒な中華麺の上にケチャップとマヨネーズがかかった薄焼き卵がのっています。あっさりしているのにイカの旨みがあるところが特徴。イカという共通ルールのなか、お店によって工夫と個性が光る糸魚川限定のオリジナル料理です。

ご当地カラフル焼きそば:上越ホワイト焼きそば

〈上越産コシヒカリ〉を使った米粉の麺に塩だれを絡めています。トッピングはエビ、イカ、ホタテなどの魚介類や野菜。米や上越市の風土である雪の白さをイメージしてつくられた、優しい味の焼きそばです。戦国の武将、上杉謙信のルーツが上越地域にあることから、「謙信公 義の塩ホワイト焼きそば」とも呼ばれています。

ご当地カラフル焼きそば:魚沼グリーン焼きそば

よもぎを使用した色鮮やかな麺が特徴の魚沼グリーン焼きそば。ほのかなよもぎの香りがさわやかです。天然塩、牡蠣エキスなどで味つけされていて、お酢がアクセントのさっぱり味。トッピングはキャベツ、もやし、しめじなど。ヘルシーで健康的な焼きそばです。

【ぽっぽ焼き】パクパク食べられる定番屋台グルメ

ぽっぽ焼きは、お祭りの縁日や屋台で売られている新潟県民にとって定番のおやつ。銅製の四角い焼き機から蒸気が出ることから「蒸気パン」とも呼ばれ、古くから新潟県各地で広く愛されています。

黒砂糖と小麦粉でできており、焼き目のついた香ばしい黒砂糖の風味と小麦粉を蒸したモチモチ食感が特徴です。袋詰めになって数十本単位で売られていることが多いですが、持ち帰ってトースターで数分温めれば屋台のものと変わらない味を楽しめます。道の駅やお土産店などでも取り扱っているところがあるので、新潟を訪れたときはぜひ探してみてください。

郷土料理、おふくろの味、名物料理

【のっぺ】独特のぬめりがたまらない家庭料理

のっぺとは、里芋や人参、たけのこなど、たっぷりの野菜を煮込んだ独特のとろみのある家庭料理。帆立の貝柱や干ししいたけのダシと野菜から出る旨みが優しく、ほっこりとする味わいです。新潟県民にとって正月料理の定番として親しまれています。

お正月やお祝いごとがあるときをはじめ、日常的にもつくられ、県外に出た新潟県民がたまに食べたくなるおふくろの味。飲食店でも提供されていて、具材や味つけがそれぞれ異なるため、違いを楽しむこともできます。

【塩引き鮭】旨みがギュッと詰まった鮭の干物

塩引き鮭とは、塩をすり込ませて寒風干しにして旨みを凝縮させた鮭の干物です。分厚い身から溢れ出る脂と絶妙な塩加減で、おかずとしてもおつまみとしても楽しめます。

塩引き鮭を食べるなら、鮭料理が有名な村上市で食べるのが一番。もちろん、ほかのエリアの飲食店でも提供されていますが、古くから鮭の食文化を育んできた村上市にはユニークな鮭料理が数多くあり、鮭料理のバラエティの多さに驚くことでしょう。

【わっぱ飯】新潟ならではの魚介炊き込みご飯

わっぱとは、杉の板を曲げてつくった弁当箱のこと。この中に、薄い塩味のダシを加えて炊いたご飯に鮭やいくらなどをのせて蒸しあげたご飯料理がわっぱ飯です。器からダシと魚介のいい香りが漂ってくるだけで、お腹の虫が鳴ってしまいます。

わっぱ飯発祥のお店は、新潟市にある〈田舎家〉。美食家の北大路魯山人とともにつくり上げたメニューなのだとか。一年を通して鮭、蟹、鶏、鮭親子、南蛮海老の5種を提供しています。一番人気は鮭親子わっぱだそうです。

【栃尾の油揚げ】1枚で満足するボリュームの油揚げ

(写真提供:新潟直送計画)

「栃尾の油揚げ」は長岡市にある栃尾地域の名物。通常の約3倍もの大きさの油揚げで、外はパリッと、中はふんわりとした食感が特徴です。濃厚な大豆の旨みとコクがあり、分厚くてしっかりとした歯ごたえなので食べごたえもバッチリ。ジャンボサイズにもかかわらず、胃もたれするような重さはないのであっさりと食べられます。

また、シンプルに焼くだけではなく、焼いた油揚げに納豆やチーズ、キムチ、ツナなどをトッピングしたり、具材を挟んだりと、レシピの幅も広く、煮物にも入れることがあります。

『Komachi』編集部が選んだベストグルメ

たくさんの新潟のグルメを紹介してきましたが、これらはほんの一部。まだその地域だけでしか食べられていない新潟グルメが数多くあります。

「新潟のつかいかた」では、これまでにそんなローカル人気店を紹介してきました。新潟のローカルマガジン『Komachi』編集部が選んだベストグルメもお見逃しなく!