「家族に自分ルールで動いてほしい夫に腹が立つ」という相談者さんに、みうらじゅんさんと辛酸なめ子さんが独自の視点で回答! 近しい存在だからこそ相談しづらい「家族」のお悩みについて、ふたりの軽妙な対談でお送りします。

【お悩み】私を部下のように扱う夫に腹が立ちます
家族みんなが自分のルールで動いてほしいと思っている夫。仕事の延長なのか、特に私のことは部下のように扱うので、腹が立つんです。(大阪府・さくら・48歳・パート)

☆辛酸なめこさん&みうらじゅんさんの回答

辛酸:家庭内パワハラですね。

みうら:これは結局、ダンナが家族にかまってもらいたい一心なんじゃないでしょうかね? ほら、子供ができると奥さんはそっちにかかりきりになるじゃないですか。だから、いばって自分の存在をアピールしているんですよ。

辛酸:まるで子供ですね。

みうら:女性はよく「男はいつまでも子供なんだから」と言いますけど、そうじゃなくて、男は大人になるにしたがって、どんどん大きな子供になっていくだけなんですよ。

辛酸:かまってもらいたいなら家事を手伝ったり家族サービスをすればいいのに。

みうら:確かに。会社では、部下は上司のご機嫌を取ってくれたり、少なくとも気にかけてくれるわけじゃないですか。部下にとってはそれは仕事上、仕方なくやってることなんだけど、気がつかないのかねぇ。

辛酸:家でも上司然としていれば、家族が自分のことを気遣ってくれると思っている……?

みうら:たぶん。そこで、さくらさんにはじゃまくさいかもしれませんが〝部下と上司プレイ〞をおすすめします。まず、家でもダンナのことを「課長!」と呼びましょうよ。

辛酸:「CEO」はどうですか?

みうら:大きく出たほうがいいかもね。会社同様、いい気分にならせて、家事も手伝わせましょうよ。

辛酸:「CEO、洗濯物をたたんでいただけますでしょうか?」(笑)

みうら:そうそう、その調子。「さすがCEO、手ぎわがいいですね」とか、うそでもいいからホメてください。

辛酸:子供はホメて育てよ。さくらさん、大変ですね……。

●JUN MIURA: イラストレーターなどなど。「マイブーム」「ゆるキャラ」など数々のブームを生み出す。『みうらじゅんと宮籐官九郎の世界全体会議』(集英社)が大好評発売中!

●NAMEKO SHINSAN: 漫画家、コラムニスト。巫女的な感性でアイドル観察からスピリチュアルまで、あらゆる事象を取材。近著に『辛酸なめ子の世界恋愛文學全集』(祥伝社)などがある

撮影/露木聡子 ヘア&メイク/木下 優(Rossetto/辛酸さん) 取材・文/鈴木裕子