柴犬が体を震わせながら、頭を回転させるような仕草が、近年「柴ドリル」と呼ばれ、SNS上で人気を集めている。しかし、この柴ドリルがきっかけで飼い犬が危険な目にあうケースもある。

漫画家の「まんきつ」さんが9月22日、体験漫画『柴ドリルでリードが外れた話』をTwitterにアップした。散歩中に愛犬が「柴ドリル」をしたところリードが外れ、大通りへと走り出してしまった。そのままでは事故に遭う危険性があったが、通りすがりの「知らないおじさん」が犬を抱きとめて助けてくれたという。

この漫画は、投稿から2日間で3万回以上もリツイートされた。「おじさんが神すぎて涙が出た」「同じようにリードが外れた経験があるけど、よくある話だったのか」と反響を呼んでいる。

■まんきつさんが投稿した漫画『柴ドリルでリードが外れた話』

『柴ドリルでリードが外れた話』1P目『柴ドリルでリードが外れた話』2P目『柴ドリルでリードが外れた話』3P目『柴ドリルでリードが外れた話』4P目

■「おじさんが居なかったら車に轢かれていただろうな、と。神様のように思えました」

まんきつさんによると、埼玉県南部での1カ月程前の出来事だった。2歳のオスの柴犬「銀ちゃん」を散歩させていたとき、ブルブルと「柴ドリル」をしたことで、リードと首輪をつなぐナスカンが外れてしまった。自由になったことに気づいた銀ちゃんは一目散に走り出したという。

「銀ちゃん!」と、必死で名前を呼びながら追いかけるも、どんどん距離が離れて行く。銀ちゃんは交通量の多い大通りに向かって走っていった。このままでは、事故に遭ってしまう。嫌な予感が脳裏をかすめた。

その時、知らないおじさんが、銀ちゃんに気づいた。手を水平にして「スッ」と片膝をついて姿勢を低くしたおじさん。その胸に向かって、銀ちゃんは飛び込んでいった。おじさんは、犬に慣れている感じだったという。

感謝を伝えるまんきつさんに、おじさんは「あぶなかったね」と言うと雑踏に消えていった。柴ドリルで同じことが起きないように、まんきつさんはナスカンをロック付きのカラビナに買い換えたという。

ハフポスト日本版の取材に対して、まんきつさんは「おじさんが居なかったら車に轢かれていただろうな、と。神様のように思えました」と振り返った。

漫画にしてTwitterに投稿した理由については「自分もナスカンが犬のブルブルで外れることがあると知らなかったので、他の人にも伝えなくてはいけないと思いました」とコメント。リード外れによる事故が減ることを祈っているという。

 

■まんきつさんとの一問一答

――「柴ドリル」を、お飼いになっている犬は頻繁にしていますか?

よくしています。

―― 今回のようにリードが外れたのは初めてですか?

実は2回目です。最初はマンションの敷地内だったので、すぐ捕まえることができました。一度目は、なぜ外れたのかわからず謎でした。今回は外れる瞬間を目撃しました。

――「知らないおじさん」が犬を止めてくれたときどう感じましたか?

おじさんが居なかったら車に轢かれていただろうな、と。神様のように思えました。

―― 今回の件を漫画にしてTwitterにアップした理由はなんでしょう?

犬が脱走、迷子という話をよく耳にしますが「ナスカン外れ」は要因のひとつかもしれないと思ったので。自分もナスカンが犬のブルブルで外れることがあると知らなかったので、他の人にも伝えなくてはいけないと思いました。小学生の頃、道路に飛び出した野良犬が目の前で車に轢かれたことがあり、今でもあの光景を時々思い出します。

―― 今回の漫画の反響をどう感じていますか?

リード外れによる事故が減るといいなと思います。