ゾロリは20歳になってからーー。

ポプラ社の人気児童書『かいけつゾロリ』の公式Twitterが4月30日に投稿したメッセージだ。20歳になるより何年も前に『かいけつゾロリ』を手に取っていた読者は「ヒヤッ」としたかもしれない。

だが、メッセージとともに投稿された画像をよく見ると、こう書いてある。

ゾロリは20歳になってからもお楽しみいただけます」

描かれているのは、「ダダダダダダダ」と勢いよく走るゾロリ。「禁止」を示唆するマークを打ち破りながら「年齢確認いらないぜ」と言っている。

さらに「成年またはすでに学校を卒業された方も含め、ありとあらゆる方が誰からも制限されることなくお読みいただける物語です」と説明が添えられている。

この公式Twitterの投稿には、5月2日時点で1.6万件のリツイートと12.7万件の「いいね」が寄せられた。

「ゾロリ、大好きだった」「小学校の図書館で初めて借りた本」などと過去の愛読者が懐かしむ声や、「むしろ年齢を重ねるごとに面白くなってくる」「親子で楽しめる」と大人になった現在もファンであることを表明する声が相次いだ。

中には「『かいけつゾロリ』を読んでいいのは小学校低学年までっていう風習が嫌だった」とのコメントも。公式Twitterが「20歳になってからもお楽しみいただけます」と周知したことで、「年齢を気にせずに読める」と安心したファンも少なくなさそうだ。

『ゾロリ』は30年以上の歴史

『かいけつゾロリ』はキツネの「ゾロリ」と、ふたごのイノシシ「イシシ」「ノシシ」が大冒険を繰り広げる物語。

ポプラ社によると、同作は1987年に刊行。それから30年以上にわたり、毎年2作のペースで出版を続けている。最初の刊行時に小学校低学年だった読者も、今では40代になっている計算だ。

作者の原ゆたかさんは「前作よりも、もっとおもしろいものを書きたい」「本の特性であるページをめくる楽しさを知ってもらいたい」との考えで『かいけつゾロリ』を作り続けているという。

2022年4月からは毎週水曜日の夜7時から、NHK Eテレで「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」の第3シリーズが放送されている。