明治神宮外苑の「樹木伐採4割削減」は、全体の本数ではない――。

文化財の保護活動を行う「日本イコモス国内委員会」は10月6日、東京都庁で記者会見を開き、事業者が8月に発表した「神宮外苑再開発で伐採数を971本から556本に減らす」という修正案の問題点を指摘した。

同委員会が調査したところ、実際に伐採や衰退が懸念される樹木は1000本近かったという。

(左から)記者会見した日本イコモス国内委員会の益田兼房氏、岡田保良氏、石川幹子氏(2022年10月6日)(左から)記者会見した日本イコモス国内委員会の益田兼房氏、岡田保良氏、石川幹子氏(2022年10月6日)

両者立ち会いでの公開調査を要求 

今回の調査を受け、日本イコモスは神宮外苑の保全を求める提言書を改めて作成。

事業者側と日本イコモスの両者立ち会いのもと、公開で伐採樹木数の確認をするよう求めた。

提言書では他にも、正確な情報開示やいちょう並木の名勝指定などを求めており、7日に国や東京都、事業者に提出する予定だ。

40年前に新宿御苑の地下にトンネルを作った時に、樹木の保全プロジェクトに携わった石川氏。この時には、専門家らが現地で樹木を1本1本調査し、十分に話し合った上で、どの樹木を保全もしくは伐採するかを決めたという。

しかし今回の神宮外苑再開発では、樹木の保全や伐採については事業者のみによって決められている。石川氏はこうした状況について「専門家も交えての話し合いが必要だ」とも強調した。

「(新宿御苑の樹木保全は)先生方が議論をして、これは守りましょう、これは無理だから、と一個一個丸をつけて決めました」

「今回はそういうチェック機能がありません。それも大きな問題です」

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