漫画『スマホからの110番通報で、現場の映像が送れるように』3ページ目

事件に遭遇した際に、「スマホ」や「タブレット」を持ってるあなたにできることがあります。

犯人に1人で立ち向かうにはハードル高い。危険な目に遭ったらどうしよう…。そんな気持ちを抱き「傍観者」となって何もできなかったことに後悔した経験がある人もいるはず。

そんなあなたに知ってほしい新しいシステムがあります。

その名も『110番映像通報システム』

10月1日から、110番の通報者がスマートフォンやタブレット端末で動画を警察に送信できる『110番映像通報システム』の試用運転が各都道府県の警察で開始されました。

この『110番映像通報システム』について、分かりやすく漫画にしたのは、「育児に迷える親羊☆志水恵美」(@shimizoon)さん。2人の娘を育てながら、キラキラしてない育児迷子マンガを投稿して、ママと子供たちの日常を応援しています。

9月24日に「スマホからの110番通報で、現場の映像が送れるように」という全4ページの漫画を公開しました。

育児に迷える親羊☆志水恵美さんは、そのきっかけについてこう語っています。

「ちょうど『110番映像通報システム』についての記事が出た前日に、ベビーカーから赤ちゃんを連れ去られそうになる事件があり、『周りの人が誰も助けてくれなかった』という介助者の主張が話題になっていたのもあって、何もしない傍観者『ヤジウマ』を描こうと思いつきました」

傍観者ができることに焦点を当て、システムの仕組みの紹介ではなく、「どのような時にこのシステムが有効か」について漫画にしています。

漫画『スマホからの110番通報で、現場の映像が送れるように』4ページ目

ハフポスト日本版は、この漫画を投稿した、育児に迷える親羊☆志水恵美さんに取材しました。以下は一問一答です。

ーーなぜ、この新しいシステムについて漫画にしようと思ったのでしょうか?

私は「痴漢抑止活動センター」という団体でデザイン面をお手伝いしているのですが、その代表が、朝日新聞の記事を読んでいて、「これすごくない!?」と、教えてくれました。

「是非広めたいから図解にしてツイートして」と提案されたのですが、私は新聞記事を読んでの第一印象が、「事件に巻き込まれてる最中に、ログインしてる暇ある…?」だったのと、システム面やデメリットなど、記事だけでは不透明な部分もあったので、仕組みの紹介ではなく、「どのような時にこのシステムが有効か」を私なりに伝えようと思い、このマンガを描きました。

ちょうど記事が出た前日に、ベビーカーから赤ちゃんを連れ去られそうになる事件があり、「周りの人が誰も助けてくれなかった」という介助者の主張が話題になっていたのもあって、何もしない傍観者「ヤジウマ」を描こうと思いつきました。

ーーこの新しいシステムの導入や運用について、どう考えていますか?

人によっては電話自体が苦手な人もいるくらい、「うまく状況説明をする」というのは意外と難しいので、映像の力を借りれる、という部分で通報のハードルが下がるんじゃないかと期待しています。

現場に向かう警察官も「黒帽子、青の半袖、色不明のズボン着用の30歳くらいの男性」と言われるよりは写真を見た方がわかりやすいのは明らかですし、すでに導入されていた兵庫県警ではスムーズな対応につながった事例があることと、救急でも導入されてるシステムらしいので。

ーー新しいシステムを知った際に「不安なこと」「難しそうなこと」など何か感じることはありましたか?

動画を送信することにより、「通信量が契約量超えてしまって速度制限、なんて洒落にならない」というご意見を見て、はっ!としました。

私も、ほぼ引きこもっていて1Gプランなので…。

スマホも、iPhoneのような高画質な映像は撮れないぞ!?と、自分の環境スペックは心配になりました。

まだ試行運用とのことですので、その辺、通報の足枷にならない仕組みの整備は進めてほしいですし、市民からもフィードバックできたらいいのではないかなと思います。

ーーマンガには6万6000件を超える「いいね!」が付くなど多くの反響が寄せられていますが、どのように感じていますか?

びっくりしています。みんな待ち望んでいたんですね。

「知ってる」こと自体が防犯になると思っているので、多くの人に知って欲しくて漫画を書きましたが、予想以上の反応でびっくりしています。

ーーこれからこのシステムを使うかもしれない人たちに向けて何かメッセージはありますか? 

とにかく、被害者とご自身の安全、最優先で!!とお願いしたいです。

どうか、最初に行動を起こせた勇気ある市民を、続々と助けてほしいですし、

助けに入った全員が無傷であってほしいです。

◇ ◇ ◇

10月1日に試行運用を開始したこの『110番映像通報システム』は、2023年4月1日から本格運用の予定です。

事件現場での写真・映像撮影は、あくまでも通報目的などに限って、節度をもって行われる必要があるでしょう。