「同性愛者を正規雇用しない」という差別的な規則を撤廃しない大学評議会に対し、学生らが座り込みで抗議している。

座り込みを続けているのは、アメリカ・ワシントン州にあるキリスト教系の私立大学「シアトルパシフィック大学(SPU)」の学生たちで、SNSで抗議の様子を伝えている。

ツイート:シアトルパシフィック大学の学生たちによる座り込みは、3日目になりました。同性愛嫌悪の規則を維持していることに抗議しています。変化を起こしたい教員やスタッフ、卒業生もサポートしています

差別撤廃を選ばず 

SPUは、聖書の基準に背くという理由から、従業員の「生活スタイル規範」の中で同性愛を禁止している。

この規則は長年批判され、学生や教員から撤廃を求める声が上がっていたが、大学評議会が5月23日にこの規則の維持を決めた。

大学は声明で「この決定は、SPU従業員の行動規範が、伝統的な聖書の結婚とセクシュアリティに関する見方を反映し続けることを意味する」と説明。

セドリック・デイヴィス評議会会長は、「評議会は、大学の使命と信仰の声明に沿った決定をしました。そしてSPUが設立の宗派であるアメリカ自由メソジスト協会とともにあることを選んだ」とコメントしている。

「私たちは引き下がらない」学生たちが座り込み

しかし、この決定に学生たちが強く反発した。

シアトルタイムズによると、評議会の声明が発表された後の5月24日に、約200人の学生らが授業を退席し、大学管理棟の外でレインボーフラッグやプラカードを掲げて抗議した。

 さらにその後、学長のオフィスの前で、座り込みの抗議を始めた。

ツイート:学長オフィス外での学生の座り込み抗議が8時間となりました。私たちは引き下がりません!

ツイート:座り込み抗議のアップデートです。30時間目に突入し、SPU学生たちは結束しています!座り込みは、我々の要求に対して答えがあるまで続きます。試験期間が始まったので、多くの学生が勉強しています。

 

 

学生会代表のラウル・ルゴスさんは「これは今に始まった闘いではありません。30年続いています」と地元ラジオ局KUOWに語っている。

SPUでは2021年、看護学部の非常勤講師が、ゲイであることを理由に正規雇用されなかったとして大学を提訴し、その後示談した。

ルゴスさんは「教員とスタッフが守られ、すべての人がここに居場所があると感じられるようにするためにやれることをやりたい」と話している。

シアトルタイムズによると、学生やスタッフは行動規範に書かれている「性行為は1人の男性と1人の女性の間で行われるもの」という文章の変更も求めているという。

2020年に卒業したA・J・ラーセンさんは、「何を信じているかに関係なく、規則撤廃は、私たちのキャンパスがすべての人にとってインクルーシブになるための最善の方法です。それは学生たちだけではなく、教員やスタッフ、経営陣にも言えます」とNPRに語っている。