アメリカ・オクラホマ州で11月8日に行われた州の教育長選挙で、共和党のライアン・ウォルターズ氏が勝利した。

州の年間最優秀教師のファイナリストにも選ばれたことのあるウォルターズ氏だが、選挙前に「ネコを自認する生徒のため、学校にペット用トイレが置かれるようになってる」と主張し、物議を醸していた。

これは、近年複数の保守派の政治家らが唱えるようになった陰謀論だ。根底には、教育現場でのトランスジェンダーの権利擁護への反発があると見られている。

一体なにが起きているのか?  

オクラホマ州の教育長選挙に勝利した共和党のライアン・ウォルターズ氏(2022年11月8日)オクラホマ州の教育長選挙に勝利した共和党のライアン・ウォルターズ氏(2022年11月8日)

Joe Rogan just said that he knows a teacher whose school installed a litter box in the girl’s bathroom because a student identifies as a cat and her mother badgered the school until they did it. pic.twitter.com/OpF1zNlg01

— 1776 Project Pac (@1776ProjectPac) October 12, 2022

こういった主張をする一方で、ローガン氏らはウォルターズ氏同様、学校名など具体的な詳細を説明していない。

この陰謀論の起源は明らかになっていないが、コロラド州の学校が2017年に求めた非常時の準備品の中に、ネコ用トイレの砂が含まれていたことがきっかけではないかという指摘もある。

虚偽情報が広がることに、LGBTQの活動家たちも懸念を示している。

ヒューマン・ライツ・キャンペーンは「このおかしな嘘は、トランスジェンダーやノンバイナリーの若者たちに関連した学校の規則を疑問視するためのものです。過激な政治家たちが繰り返していることは、彼らの臆病さとデマの力、プロパガンダを使ったLGBTQ+への攻撃を示している」と声明で批判している。

また、コロラド州のLGBTQ権利擁護団体「ワン・コロラド」のナディーン・ブリッジズ氏は「偽りをセンセーショナルに取り上げ、私たちのコミュニティ、特にトランスジェンダーやノンバイナリー、ジェンダー・エクスパンシブの若者を危険にさらしている」とNBCに語っている。