イスラエルの攻撃で亡くなった家族の死を悲しむガザの女性たち(2024年2月12日)

こちらもおすすめ>>麻酔なしで帝王切開し、流産が急増。ガザの妊婦たちが直面している危機的状況

国連の専門家が2月19日、10月7日にイスラエルとハマスの武力衝突が起きて以降、パレスチナ人女性や女の子に対する深刻な人権侵害が報告されていると警鐘を鳴らした。

ガザ地区やヨルダン川西岸で、多くのパレスチナ人女性らが恣意的に処刑されているほか、レイプなどの性暴力の犠牲になっているという申し立てが相次いでいるという。

国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)の声明によると、「ガザでパレスチナの女性や少女たちが多くの場合、家族とともに恣意的に処刑されている」という情報が寄せられている。

特別報告者ら国連の人権専門家グループは「パレスチナ人の女性や子どもたちが、避難先や逃亡中に意図的に標的にされ、法的に認められない方法で殺害されたという報告にショックを受けています」とコメントしている。

報告によると、拘束された女性らの多くが、生理用品や食料や医薬品を与えられない、殴打されるなど非人道的で屈辱的な扱いを受けているほか、さまざまな性的暴行も報告されているという。

専門家グループは「拘束されたパレスチナ人女性や少女が裸にされ、イスラエル軍の男性軍人によって身体検査を受けるなど、さまざまな形態での性的暴行を受けているという報告に特に心を痛めています」と強い懸念を表明している。

「少なくとも2人のパレスチナ人女性のレイプが報告されているほか、レイプや性暴力の脅しを受けている女性たちもいるといいます。イスラエルの兵士が、劣悪な状況に置かれている女性拘留者の写真を撮影してオンラインにアップロードしたという報告もあります」 

イスラエルの攻撃で怪我をして治療を受けるパレスチナの若い女性(2024年2月19日)イスラエルの攻撃で怪我をして治療を受けるパレスチナの若い女性(2024年2月19日)

様々な暴力に加えて、複数のパレスチナ人女性や子どもが行方不明になっており、幼い女の子がイスラエルに連れていかれたという報告もあるという。

専門家グループは「報告された行為は国際人権法および人道法に対する重大な違反であり、『国際刑事裁判所に関するローマ規程』で訴追されうる国際刑法上の重大犯罪に相当する可能性がある」として、独立した調査の即時実施とイスラエルの協力を求めている。

2023年10月7日のハマスの武装勢力による襲撃で、イスラエルでは約1200人が死亡し、200人以上が人質になった。

イスラエルによるガザ地区への激しい報復攻撃は4カ月以上続いており、これまでに2万9000人以上が亡くなっている。