被爆から72年の「原爆の日」の6日、鹿嶋市宮中の市立中央図書館で、同市の演劇集団「プロジェクト麗舞(りぶ)」のメンバーたちによる「へいわ絵本の朗読会」が開かれた。原爆投下などで多くの命が奪われた戦争の悲惨さを伝える絵本の朗読を聴き、来場者は平和や命の大切さをかみしめた。
 朗読会は同館主催で毎年夏に行われ、今回で14回目。
 語り部たちは個々に、広島に投下された原爆の悲惨さを伝える「ひろしまのピカ」(小峰書店)や、特攻兵と子どもの物語「すれみ島」(偕成社)、餌を与えられず飢え死にした動物の悲哀を描いた「かわいそうなぞう」(金の星社)など5作品を情感たっぷりに朗読。来場者からは、時折すすり泣く声も聞かれた。
 潮来市から訪れた女性は「平和はこれから先も子どもたちに引き継がなければいけない。孫たちに本を読んで聞かせたい」と感想。
 劇団代表の生井沢弘美さん(47)は「次の世代に今の暮らしをつなげていくためにも、過去にどういうことがあったのか知ってほしい。命の大切さを伝えていきたい」と話した。(小林久隆)