争点に原発再稼働
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  任期満了に伴う知事選は10日告示される。立候補を表明しているのはいずれも無所属で、新人の元会社役員、大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦=と、7期目を目指す現職、橋本昌氏(71)、新人のNPO法人理事長、鶴田真子美氏(52)=共産推薦=の3氏。現職に2新人が挑む構図で、日本原子力発電(原電)東海第2原発(東海村)の再稼働問題への対応や、6期24年の橋本県政への評価、多選の是非などを主な争点に、27日の投開票に向けて17日間の激しい選挙戦が予想される。
  3氏が公約の重点に掲げている地方創生や医師・看護師の確保、「南北格差」問題、教育、農業の各施策などを前面に、県内各地で舌戦が繰り広げられるとみられる。
 大井川氏は土浦市生まれ、日立市育ち。県立水戸一高、東大法学部卒。通産省(現経済産業省)官僚を経てマイクロソフトなどのIT企業を歴任し、7月31日までネット動画「ドワンゴ」の取締役を務めた。
 大井川陣営は10日午前10時から、水戸駅南口で出陣式と第一声を行い、午後は日立、つくば両市でも出陣式を開く。期間中、推薦を受けた公明党本部の山口那津男代表、同党の石井啓一国土交通相をはじめ、自民党の小泉進次郎衆院議員らが応援に駆け付ける予定。
 橋本氏は東海村生まれ。県立水戸一高、東大法学部卒。自治省(現総務省)に入り同省課長だった1993年、ゼネコン汚職を受けた出直し知事選で初当選。5期目以降は多選を理由に自民党とたもとを分かち、自民党擁立の推薦候補との対決は5期目以来となる。
 橋本陣営は10日午前10時から、水戸市千波町の水戸プラザホテルで出陣式を行う。市町村の首長や議員などのほか、県建設業協会や県農政連、連合茨城、県医師会などの推薦団体を軸に選挙戦を展開する。
 鶴田氏は神戸市生まれ。東京外語大大学院博士課程修了。イタリア語講師として大学非常勤講師などを経て、2011年から動物愛護のNPO法人「動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」理事長などを務める。
 鶴田陣営は10日午前10時から、つくば市のつくばエクスプレス(TX)つくば駅前の商業施設近くで出陣式。市民団体「いのち輝くいばらきの会」が擁立。原発再稼働に反対し、賛同する共産党県委員会など6政党・団体が推薦している。
 知事選の投票率は平成に入り、衆院選と同日となった05年、09年とも60%台を超えた以外は30%台と低迷している。今回も告示後にお盆期間を挟み、夏休みや祭りなどの行事が重なることから、低投票率を懸念する声が出ている。
 知事選と同じ投開票日で、県議選常総市区補選(18日告示)と東海村長選(22日告示)が予定されている。 (黒崎哲夫、高阿田総司、戸島大樹)