ヤギに草を食べさせ、除草の手間を省くことで経費削減や温暖化対策などにつなげようと、潮来市は10日から「ヤギECO実証実験」を開始した。期間は12月までの約4カ月を予定。同日、最初の実験場所となる同市堀之内の市立牛堀小(大崎一寿校長)で、ヤギ3頭に「エコ活動員」の委嘱状を交付した。

市によると、過去に人間以外に何らかの委嘱状を交付した例は、「水郷いたこ大使」の市PRキャラクター「あやめ」に次いで2例目という。

ヤギは同市清水で酪農などを営む橋本勇作さん(58)が飼育する、昨年12月生まれのメス3頭。同校児童の投票によって、それぞれ「しずく」「ハッピー」「ココ」と名付けられた。

委嘱状交付式では、同市の原浩道市長が児童らに「ヤギと触れ合って、命の大切さをはじめ、いろんなことを学んでほしい」とあいさつ。原市長が3頭の首に委嘱状を掛けた。

同小での実験は10月4日までの平日の予定。3頭は約13・2平方メートルのケージに入れられ、ケージを移動して校庭周辺の除草作業を行うほか、リードにつないで中庭の草も食べさせる予定という。ヤギたちは期間中も橋本さんが世話をし、橋本さんと同校の教員が送り迎えする。

ヤギが来るのを楽しみにしていた6年の小熊悠太さん(12)は「動物が好きなので、触ったり餌をやったりして触れ合いたい」と話した。橋本さんは「何でも食べておとなしいヤギたち。かわいがってもらえれば」と願っていた。

ヤギは10月中旬以降は別の市管理地でも除草作業に従事する予定。市は実験後、アンケートやヒアリングなどを行い、結果次第では市でヤギを飼育することも検討するという。(石川孝明)