肌荒れ、冷え性、便秘ぎみ、疲れやすいなど、体の悩みは人それぞれ。自分の体の特徴を知って体質を改善していけたらいいですね。そこで今回は「漢方」に注目!薬剤師であり、「国際中医師」の資格を持つ漢方の専門家・藤村望さんにお話を伺いました。全4回にわたり、体質セルフ診断、体のバランスアップ食養生、風邪予防、簡単漢方レシピなどの情報をお届けします!

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冷えは老化を進める?!



中医学漢方・中医美容・薬膳の専門家 藤村望さん


中医学漢方・中医美容・薬膳の専門家、藤村望さんは、長崎市で代々続く藤村薬局本店の薬剤師。漢方相談の窓口で体質改善、アンチエイジング、妊活などの支援を行い、SNSやセミナーでは「食べる漢方」をテーマに日々の生活養生や漢方の知恵なども発信しています。
そんな藤村さんのモットーは「ずっと綺麗でいること」。漢方はどんなエステより、どんな高価な美容液より、最高のアンチエイジングになるのだとか。心身ともに健やかに、そして美しくいられるように、漢方での体質改善の秘訣についてお聞きしました!



Q.ステイホームで巣篭もりの日々が続きます。運動不足が気になりますが、体調面ではどんなことが心配ですか。



藤村さん:例えばリモートワークで家の中で同じ姿勢で仕事をしていると、呼吸が浅くなってしまい、リンパの流れが悪くなってむくみやすくなります。特に猫背ぎみの方は、普段から呼吸が浅くなりがちなので、背筋を伸ばすことを意識してください。姿勢を正すだけでも呼吸が深くなり、リンパの流れも改善されます。



Q.冬の寒さで体の冷えも気になります。



藤村さん:漢方は中国伝統医学「中医学」に基づきますが、「冷やすと老ける」は中医学では昔から言われていることです。冬場の冷えは、まさにアンチエイジングの天敵。冷え対策の手っ取り早い方法は「カイロ」です。カイロを貼る位置にコツがあって、おへそから指4本下の「関元」と、おへその真裏の背中「命門」というツボに貼ると、全身を温めるのに効果的ですよ。



あなたは冷え性?のぼせ症?



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Q.女性は冷え性の方が多いですよね。やはり体は温めることが大事なのでしょうか。



藤村さん:たしかに冷えで悩むのは女性の方が多いのですが、「女性=冷え症」という思いこみはよくありません。中医学では体のバランスを「陰陽」という考え方で捉えています。陰は体の潤い、陽は体の熱と考えますが、陰が勝っている場合は、水分が多すぎて体が冷えているイメージ。逆に陽が勝っている場合は、熱がこもり体がほてっているイメージです。陰が勝っているなら体を温めたり、不要な水分を排泄する必要がありますが、陽が勝っているなら熱を排泄する対処が必要です。





女性の場合、年を重ねると、冷え性からのぼせ症に変わる人もいるので要注意。更年期の症状を思い浮かべてもらうと分かりやすいと思います。汗がとまらなくなったり、かーっと頭がのぼせたり。ホルモンバランスが崩れ、体質が変化しているのに、冷え性という思いこみだけで体を温める一方だと逆効果になってしまいます。



まずは今、自分の体がどういう状態なのかを知ることが一番です。その手がかりになるのが「気・血・水(き・けつ・すい)」の3つの要素です。



「気」は目に見えない生命エネルギーのことで、体の正常な働きに必要なものです。「血」は血液や血液が運ぶ栄養のこと。温かさを全身に運ぶ働きや、眠りの質にも深い関わりがあります。「水」は血以外の体液のことで広い意味で潤いを意味します。この「気・血・水」のバランスをチェックすると、今のあなたの体質がわかりますよ。



自己診断チェック!6つの体質



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「気・血・水」の特徴で、体質は以下の6つに分かれます。



  • 気虚(ききょ)…エネルギー不足
  • 気滞(きたい)…エネルギーの流れが悪い
  • 血虚(けっきょ)…血の不足
  • 瘀血(おけつ)…血の流れが悪い
  • 陰虚(いんきょ)…潤い不足
  • 痰湿(たんしつ)…汚れがたまっている


気虚と気滞は「気」に、血虚と瘀血は「血」に、陰虚、痰湿は「水」に問題ありということになります。体が冷えているのは気虚と血虚の人。反対にのぼせているのが陰虚の人です。セルフ診断チェックで、自分がどの体質にあたるのか確認してみましょう!



1. 風邪をひきやすい
2. 食後に眠くなる
3. 生理が7日以上続く
4. ため息をつくと胃のあたりが楽になる
5. 喉につかえた感じがある
6. 爪が脆い、割れやすい
7. 手足の先が冷えて眠れない
8. 夢をよく見る
9. 生理の量が少ない
10. 唇の色が紫色っぽい
11. 子宮筋腫や内膜症がある
12. シミ・そばかすが多い
13. 経血にレバー状の血の塊がある
14. 寝るときに手のひらや足裏がほてる
15. 寒くても冷たいものがほしくなる
16. のどが渇く
17. 便秘ぎみ
18. 痰がよくでる
19. 舌の苔がべったりついている



1〜3が気虚、4〜5が気滞、6〜9が血虚、10〜13が瘀血、14〜17が陰虚、18〜19が痰湿のチェック項目です。該当する項目が多いところがあなたの体質です。



次回は6つの体質の特徴と体質改善に役立つ食材についてご紹介します。明日の第2回をお楽しみに!



藤村 望
薬剤師。東京での勤務を経て、同職の母の影響を受け漢方の専門家を目指す。国際中医師(漢方医)の資格を取得後、藤村薬局本店(長崎市)の漢方相談窓口を母から受け継ぎ、肌トラブル、不妊、不眠、神経症といったさまざまな悩みに、中医学漢方、中医美容、薬膳・食養生でケアを行っている。SNSやセミナーで忙しい毎日を送る大人女子のために“漢方できれい”を提案。生活養生の知恵を発信中。
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