【毎週日曜12:30配信】映画の中に登場する料理やスイーツ。おいしそうなシーンを見て、無性に「これ食べたい!」と思った経験がある人も多いのでは? この連載では、そんな映画を彩るグルメの妄想レシピをご紹介。あの名作のあの料理はどんな味?どうやって作るの?そんなギモンに応えるべく、筆者が独自に再現します。今回は、「グリーンブック」のフライドチキンにトライ。

フライドチキン 再現


人種を超えた絆を描くロードムービー「グリーンブック」




https://www.youtube.com/watch?v=eJ-4zk7WRu8
©︎ギャガ公式チャンネル


舞台は1962年のアメリカ。イタリア系白人トニー・リップと、彼を運転手として雇う黒人の天才ピアニスト、ドン・シャーリーが人種差別の色濃い南部へ演奏ツアーの旅に出る、実話に基づくロードムービー。



粗野でケンカっ早いトニーと、育ちもよくインテリなドンはまさに水と油。当初は衝突を繰り返すものの、旅先で起こる困難を通して互いに歩み寄り、友情を深めていく様が心打たれるシーンと共に綴られています。人種差別というテーマを扱いながら、笑いを交えた軽やかなタッチで、ユーモアと感動のバランスが絶妙。ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリによる心の機微を巧みに表現した演技が深みを与え、アカデミー賞作品賞を受賞したのも思わず納得してしまう一作です。



Pavlovska Yevheniia / Shutterstock.com


実在したトニー・リップになりきるため、14kgも増量したというヴィゴ・モーテンセン。ぽっこりお腹のガサツなおじさんに扮し、「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンの面影を全く感じさせない演技は圧巻でした。



そんなトニーはいつだって食欲旺盛。ホットドッグやピザを豪快に頬張る姿はもはや気持ちがいいほど! なかでも車内でフライドチキンを食べるくだりは、2人の漫才のような掛け合いも面白く、本作のハイライトとも言えるシーン。映画館で観賞後、すぐさまKFCへ向かった人も多いのでは?



あの“秘伝の味”にゆる〜くトライ



フライドチキン レシピ


ステイホーム中に久しぶりに自宅で「グリーンブック」を鑑賞した筆者。またもや猛烈にKFCを食したくなったわけですが、なんと近所に店舗がないことが発覚。これはもう自作するしかありません。

今や世界中のユーチューバーやブロガーがKFCの再現に挑んでいるようで、Twitterでも度々話題に。とはいえ100%を追求し、あれこれ調達するとかなりの出費になってしまうもの。よって今回は「最小の経費で最大の効果」を得られるレシピとなっています。主な材料は以下の通り。



材料(4人分)



  • 鶏もも肉 2枚
  • 鶏手羽元 4〜5本
  • A 生姜すりおろし 大さじ1
  • A ニンニクすりおろし 大さじ1
  • A 塩 小さじ2
  • A 胡椒 少々
  • 玉子 1個
  • 牛乳 100ml
  • B 薄力粉 150g
  • B チリパウダー 小さじ1/2
  • B パプリカパウダー 小さじ2
  • B ホワイトペッパー 大さじ1
  • B ブラックペッパー 小さじ1
  • B ハーブミックス 小さじ1
  • B 粉末からし 小さじ1
  • B塩 小さじ1
  • 揚げ油 適量


作り方





鶏手羽元と半分にカットした鶏もも肉にAをすり込み、冷蔵庫に20分置きます。





ボウルに牛乳と玉子を入れ、混ぜ合わせます。





寝かせておいた鶏肉をボウルに入れ、冷蔵庫で10分置きます。



KFC 再現


続いて衣の準備。大きめのボウルにBを全て入れ、均一に混ぜ合わせます。





漬け込んだ鶏肉を粉にまぶします。余分な粉をはたき落とすのがポイント。





180℃に熱した油に鶏肉を入れ、上下を返しながら約12分間じっくり揚げます。一度にまとめて揚げると火の通りが悪くなるので、本レシピの量であれば3回に分けてください。



フライドチキン 再現


カラリと揚がり、スパイシーな香りを漂わせるフライドチキン。ドラムは手羽元で代用しているゆえやや短めですが、全体的にはそれっぽく見えなくもない気が!



KFC 衣


今回活用したスパイスは生姜、ニンニクを含めて8種類。KFCでは11種類使っているようですが、衣の味的には7割ほど再現できたという感触です。一方で、あの“骨から身がほろりと外れる肉感”には至らず・・・。本家の秘密兵器とも言える「専用圧力釜」で揚げた、あの食感へのハードルはすこぶる高いと思わざるを得ません。

とはいえ、スーパーで入手できる鶏肉やスパイスで、さほど時間と手間をかけずにKFC感を楽しめるとあれば、これもこれで十分アリではないかと。鑑賞のお供に手作りフライドチキンを味わって、グリーンブックの世界観にどっぷり浸ってみてはいかが?



[Photos by Nao]
※レシピは公式のものではなく、筆者が独自に再現したレシピになります。映画の内容については注意の上執筆しておりますが、事実と異なる部分がある場合には編集部までご一報(info@iemone.jp)いただけますと幸いです。