2012年7月に正式サービスが幕開けを迎えた『ファンタシースターオンライン2』。爽快なアクションや育成の楽しさといったゲーム面の魅力のみならず、豊富なキャラクターカスタマイズやソロでも楽しめるバランス調整など、様々な特徴を備えたMOアクションRPGです。

そのゲーム性は歴史を重ねるごとに厚みを増し、新要素や育成面の拡がり、対人要素の実装など多岐に渡る進化を遂げ、今年の7月4日で5周年を迎えました。

5周年を記念するイベントや施策をゲームの内外で行っており、また7月26日には待望の大型アップデート「EPISODE5」も控えています。昨年リリースされたPS4版も後押しとなり、勢いづいている『ファンタシースターオンライン2』について詳しく訊ねるべく、本シリーズのプロデューサーを務める酒井智史氏と「EPISODE5」ディレクターの濱?大輝氏を直撃。これまでの歩みや今後について、様々なお話を伺いました。

◆これまでの5年を振り返って
──『ファンタシースターオンライン2』(以下、『PSO2』)が、今年の7月で5周年を迎えました。まずは、ここまで歩んできた率直な気持ちをお聞かせ下さい。


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:5周年を迎えられたのは、やはり支えてきて下さったユーザーの皆さんの力によるものだと思っておりますし、感謝しかありません。『PSO2』は元々10年を目指したいという話がありまして、その中でいえばまだ5周年なんですけど、あっという間だけども紆余曲折の多かった5年だったなという感じです(笑)。本当にもうダメなんじゃないかと何回か思った事もありますが、そのたびに何とか乗り越えてきて、ここまで来られて非常に良かったです。

ちなみに、昨年4周年を迎え、PS4版がサービスインしまして、昨年度の『PSO2』はこれまでで最高の収益をあげることができました。4年目や5年目にしてそういう結果を出せたというのは会社的にも良かったですし、タイトルとしても我々がやってきた事が間違いじゃ無かったのかな、と感じています。非常に嬉しい事です。

──「新たな10年のために」として立ち上がった『PSO2』ですが、5年経って折り返しという意識はありますか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:折り返しといえば折り返しかな、と思ってます。その上で、「これから乗り越えていかなきゃいけないものって結構沢山あるな」と思っており、また新たな気持ちで始めようという気持ちで「EPISODE5」に取り組んでいければ……という感じです。

──これからの「新たな5年のために」ですね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね。

──濱?さんは、『PSO2』自体にはいつ頃から関わりになられたのですか?


<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:はい、『PSO2』はEPISODE1から開発には携わっています。

──それでは、この5年を共に歩んでこられたと。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね。もう本当に、1番最初から今までずっとやっていますからね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:ずーっとやってますよね(笑)。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:なので本当に、「ようやく」というか(笑)。5年続けられたというか、続いてきたという結果だけを見れば、「安定したヒットタイトルとしてみていただけてるのかな」と思うのですが、平坦な道を歩いてきたわけではなく、本当にトラブルもありました。運営してコンテンツを配信していく中で「マンネリをどう打破していくか」「楽しんでいただくか」という試行錯誤は常に行ってきましたね。

──はい。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:「なんとか5周年を迎えられた」という気持ちと共に、「新しい5年」は今までとはまた違った意味で頑張っていかないといけない部分、考えていかなきゃいけないところがあるので、決して5年続いたということに満足せず、次の10周年という歩みに向け、今まで以上に挑戦して発展させていければと考えています。

──なるほど、「挑戦と発展」ですか。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね「挑戦と発展」。……課題です(笑)。

──オンラインゲームだと、特に付きまとう問題ですよね。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね、やはり『PSO2』の良いところとしては、他のオンラインゲームではやってないところに挑戦していく部分ですから。後は、バイキングじゃないですけど、色んなゲームの要素が楽しめる……みたいなところが『PSO2』の良さかなとも考えています。

オンラインゲームの導入として『PSO2』を遊んで欲しいですし、対人コンテンツをあまり遊ばない方が『PSO2』の「バトルアリーナ」をきっかけにして他の(対人要素のある)タイトルに触れたり、また逆の形で『PSO2』も楽しんでもらったりして……オンラインゲーム業界というコンテンツへの導入となるタイトルにもなっているかなとも思いますし、これからもそういう位置付けになれるように頑張っていきたいです。

◆5年の歩みで見えてくる問題、そして新たな勢い
──5年というこれまでの歩みの中で、開発サイドや運営面で変化した点などはありますか?


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:トラブルとか色んな事があったため、チェック体制やバランス調整の班を作るなどの細かいところはありますが、根本的なところはあまり変わってませんね。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:問題が起こった所に対しての対応スピードの早さだったりとか、再発しにくくなる仕組みづくりみたいなところは5年かけてかなり強化されました。

後は、クオリティラインが年々上がってきてはいますね。(新たなコンテンツは)前のものと当然比較されるので、前より良くなってるかどうかは重要なポイントのひとつです。

例えば、各惑星のエネミーがまとめて出てくる、いわゆる「混沌系クエスト」などはみんなが気軽に遊べるものとして出していたんですが、何回か続けていくと、混沌系のクエストを作っても「まあ、もう何回か見てるしなー」みたいな反応もありまして。これまでのもので満足されてるコンテンツについては、新しくする時にどのような差異を出していくか試行錯誤を行っています。

──その時その時で100%、120%のものを作っても、時間が経つとハードの性能も上がりますし、ユーザーさんが求める要求レベルも自然と上がってしまいますよね。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね、そういった所もあります。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:いい意味で、常に裏切り続けたいですね(笑)。

──それでは、逆に5年の中でユーザーさんの側で変化したなと思われる感触や意識とかありますか?


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そういう意味で言うと…僕らと同じ時期にPCでできるオンラインゲームって凄く増えたというか…国内産だと『FFXIV』があって『ドラクエX』があってと、ドンと増えたんですね。一気に。

──ええ。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:それと同時に、家庭用ゲームやソーシャルゲームを楽しんでいたユーザーさんの何割かが、おそらくこっちに来られたんじゃないかというところがあって。結構ヘビーにオンラインゲームを楽しんでたユーザーの皆さんと、かなりライトにゲームの1つとして楽しんでいるユーザーさん、という結構二極化している部分があるかなと感じています。

──なるほど。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:PS4版が始まって1年くらい経った時期が特に顕著で、昔からやっているヘビーユーザーさんとライトにゲームを楽しむユーザーさんとの間にある、知識の差やゲームに対するスタンスの差とかが、かなり難しい問題として表面化しています。

新規ユーザーとベテランユーザーの軋轢と言うのは、オンラインゲームに限らず、長く続いてきているコンテンツだといつの時代でもある問題だとは思うんですけど、じゃあその環境の中でどういう風にプレーをしてもらうか、両方のニーズを満たすようなコンテンツをどう出していくか、みたいなところがポイントになっていくのかなと考えています。

──はい。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:ちなみに、「ファンタシースター感謝祭」というオフラインイベントをずっとやっているんですが(今年も開催中)、EPISODE4を発表した2016年の開催時は、それまで夏だったものを冬の開催に変更になったことなどもあり、EPISODE3を発表した前々回の2014年と比べて、来場者数が落ちてしまいました

──えっ、そうなんですか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:でも今回の「ファンタシースター感謝祭2017」では、夏の開催なのもあり、2014年と同程度まで来場者数が増えています。

──その推移には、どのような背景が?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:アンケートなどの結果を見ると、(感謝祭に)初めて来られてる方が3〜4割以上いらっしゃるんです。PS4で爆発的に増えた新しいユーザーの方が定着されて、今回オフラインイベントにまで来ていただけるようになったのだと分析しています。

──PS4版が出たので始めたという方々が、遊び続けて腰を据えたと。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:ええ、楽しんでくださっている方がかなり増えたんだな、と。そのため、ライトに楽しんでいる人達が一定数ある中で、今後どうしていくかというのがポイントになります。(以前は)大多数のユーザーさんが求めるものが同じだったんですが、次第にヘビーな人とライトな人で求めるものにズレが出てきているんです。そのズレの部分をどう解消していくかが、今後の課題のひとつです。


◆「EP5」の見どころに迫る──あのルツやアリサが登場!?
──5周年記念アップデートについて、現時点でまだ明かされていない部分についてお聞かせ願えますか?


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:この記事が掲載される頃には全部出ちゃってますね(笑)。まず、去年実装した「幻創戦艦・大和」が強化版として実装されるのが7月5日で、それの再戦クエストが19日に実装されます。

──なるほど。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:もう1つは5周年記念アップデートで配信している、「特別突破訓練」のEPISODE1から4をまとめた集大成的なクエストが配信されています。また、1週間限定で、4週に渡り配信していたEPISODE1〜4のそれぞれのクエストも一緒に再配信されます。「特別突破訓練:EP1〜4」の受注にはこの4つのクエストのクリアが必要になるので、改めてクリアして挑んでいただければ。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:このクエストは、「EPISODE5」が始まってもしばらく配信されているので、新クラスのヒーローでプレイしていただいたら、今までのクラスとのプレイ感の違いなどが味わえます。また、これまでクリア出来なかった人が、ヒーローで再チャレンジしてみるというのもアリですね。

──新たな要素でかつてのものにチャレンジ、と。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね、そういう楽しみ方も出来るかな、と思います。

──では続いて、「EPISODE5」について伺います。まずは、中世ファンタジーという切り口を持ってきた経緯や理由を教えてください。


<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:今回、中世ファンタジー選んだのは、EPISODE4で、これまでの「どこかの宇宙」から、地球という現実に近い世界観を持ってきて(笑)、その後に来るものってなんだろうなーって考えた時に、多分これまでのような「どこかの惑星」と言うものを出してもその世界観や文明に関わらず、地球という惑星のインパクトには勝てないと、まず考えました。なので「惑星」ではなく、ブラックホールの先にある「異世界」という新しい世界の広がり方を選びました。

みんなが好きで、かつ『PSO2』でまだやっていない、そして行きたいなと思える場所……というと「中世ファンタジーの世界」になるんじゃないかな、と。古くから異世界という設定とも親和性が高いですしね。もちろん、単純に中世ファンタジーをやるだけだと「他のゲームでいいかな」になってしまうので、『PSO2』にはアークスやSFの世界観があるので、そことファンタジーの世界観をうまく──混ざってないんですけど(笑)──中世そのまんまの世界を提供して、アークスというSFの勢力がドンとそこに乗り込んでくというシチュエーションは他のタイトルにはない強みだなと感じたので、この世界観を選びました。

──ファンタジーとSFの融合というよりは、ファンタジーにSFであるアークス達が入ったらどうなるかという「IF」みたいな(笑)。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね(笑)。異種格闘技戦じゃないですけど、乗り込んでいくイメージで考えて作りました。

──ファンタジーの世界ということですが、魔法的な設定などはありますか?

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:設定面でいうと、そうですね……魔法というか魔術みたいなものはあります。

──法撃とはまた別の種類ですか?

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:はい。ただ、アークスの人達が使える使えないかは関係なく、その世界にあるものとしてお話上出てくる、というような感じですね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:今回は「エフィメラ」という花みたいなものがあって、それを触媒にして「召喚術」を使うというのが1つ。その「召喚術」という魔術によって「魔物種」と言うエネミーたちが召喚されてくる、という設定になっているんです。

──『ファンタシースター』シリーズの古い話になって恐縮ですが、「マジック」と「テクニック」の関係は、当初からのシリーズファンの心をくすぐるポイントだと思うんです。今回用意される中世の世界に「マジック」があるというのは、心躍る部分なんじゃないかなと。


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:心躍るという意味では、7月15日に公開する情報なんですが……旧作ファンには心躍るキャラクターが、この異世界オメガに登場します。その前提として、なぜこの「中世ファンタジーの世界=異世界オメガ」が出てきたかというと、アカシック・レコードという宇宙全体の記憶の見ている「夢」というか、記憶を整理している段階でそれが具現化してしまった、と言う世界なんです。

──なるほど。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:それがどういう事かと言うと、『PSO2』を含む、これまでの「ファンタシースター」の宇宙の記憶がごちゃごちゃになってしまっている、と言う世界なんですね。ですからすでにオラクルでは退場してしまったキャラクターや他の宇宙のキャラクターが別の形で具現化して出てくる可能性がある、と言う不思議な世界と言う設定なんです。「EPISODE5」のティザームービーで「ルーサー」という、EPISODE 2〜3に登場したキャラクターが何故か出てきたんですが、これもその一つと考えていただければ。

そして、その流れで今回『ファンタシースター』シリーズが30周年と言うのもあり、お話の中のキャラクターの1人として、「アリサ」と「ルツ」(※)が登場します。

(※アリサ:シリーズ1作目『ファンタシースター』の主人公。剣とマジックを使いこなす。なおマジックは、1作目および『千年紀の終りに』にて、一部のプレイヤーキャラクターが使用可能)
(※ルツ:アリサの仲間で、マジックの使い手。『千年紀の終りに』にも登場。『ファンタシースターユニバース』に「イズマ・ルツ」(CV:速水奨)がいるが、直接的な関連性は不明)

──おお! 懐かしい!!

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:「ルツ」は、「ハリエット」がいるクエントという国の王様として出てきますし、「アリサ」は王様の姪っ子の伝説の勇者の末裔である、「剣の巫女」という役割で出てきます。一応「ルツ」のボイスは、『ファンタシースター ユニバース』でも「ルツ」を演じていただいた速水奨さんに、そして「アリサ」のボイスに関しては、我々の世代ではある意味伝説と言える島本須美さんにお願いしました。

──そこもまた、長年のファンにグッとくるチョイスですね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:この後も「この人が?」と言うキャラクターが登場します。これも、異世界「オメガ」という世界の1つの魅力かなと思います。「あのキャラクターがこんな役割で出てくるんだ」みたいな意外性は、結構面白いんじゃないかなと思います。彼らが別人かそうでないかは今後のお楽しみです。

──『PSO2』5周年記念が終わった後は、『ファンタシースター30周年』の楽しみがやってくるわけですね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうです。

──だからこその中世ファンタジーだったんですか。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね。(過去作のキャラが)登場しても、そんなに違和感ないかなと。

──それでは、拠点を守りつつ魔神城を攻略するという「バスタークエスト」について、魅力や遊び方を詳しく教えてください。


<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:「バスタークエスト」に関してですが、「破界塔(バスタータワー)」という拠点みたいなものを守るディフェンスフェイズと、奥にいる「魔神城」を攻める「バスターフェイズ」を交互に繰り返し、完全に押し切ると「魔神城」を撃破することが出来ます。また、防衛戦の守る要素と攻める要素にプラスし、レイドボス並み大きいボスと戦うという3つの要素を兼ね備えたクエストになっています。

ですので、今まで防衛戦が好きだったという方も楽しんでいただけますし、レイド系のスケール感のあるボスと戦いたいという方にも満足いただけるコンテンツになっていると思います。

──ディフェンスとアタックを繰り返し、最後に巨大なボスと戦う……までがワンセットというイメージでいいですか?

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね、「魔神城」を倒すところまでがワンセットのクエストになっています。

──攻める側と守る側で、求められる能力というか有効なスキルや戦い方は変わりますか?

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:基本的には守る技術があればいいんですが、守る時と攻める時で、敵の倒し方とか分担の仕方とかが少し変わってきます。その時の状況判断力とかが求められるクエストになっていますね。攻めが成功しないと、完全に攻めきれないというか勝てないので、バスターフェイズがより重要になってくるクエストとも言えます。

──かといって、ディフェンスをおろそかにしていると…。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:はい、やられてしまいます。なので、ダメージは最低限に抑えつつ、どう攻めを成功させるかを上手く考えてクリアしていくクエストになっていますね。

あと、クリア時間が長いクエストだと思われている方がいらっしゃるんですが、制限時間を20分で設定していますし、上手くいけば11〜12分ほど、平均でも15分位でクリアできるクエストになっているので、防衛戦の襲来くらいの感覚でプレイできると思います。

──準備や編成を考慮しても、1時間に3回位は遊べますね。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね、プレイできます。

──続いては、上級クラス「ヒーロー」の魅力的な要素や、お勧めの遊び方や戦い方などを教えてください。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:今回の「ヒーロー」なんですが、上級クラスに相応しく思い切ったアクションを実現しています。色んな距離に対してのアプローチができる万能感を兼ね備えていますので、どんな方でも楽しんでいただけるクラスになっているかなと思います。プレイングにあまり自信のない方も、「ヒーロー」になっていただければある程度は上手い人と渡り合える性能を秘めていますので、ぜひプレイしていただきたいですね。

「ヒーロー」の1番上手いプレイとしては、「ヒーロータイム」というスキルがあるんですけど、それをどう効率よく回していくかが鍵となります。「ヒーロータイム」を使うためには「ヒーローギア」をMAXにする必要があり、1番早く溜めるためには「ソード」「ツインマシンガン」「タリス」を状況に応じて使い分けてもらうのがベストです。

ですが、これまで打撃・射撃・法撃のどれかしか遊んでなかったという方も、「ソード」「ツインマシンガン」「タリス」いずれも単体である程度強さを実感できるような作りにはなっているので、お気に入りの武器で戦っていただくプレイスタイルも可能です。なので、難しく考えず、気軽に使っていただければいいかなと。

──では、このタイミングで「上級クラス・ヒーロー」を導入された経緯を教えてください。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:これまでEPISODEごとに新しいクラスを追加してきましたが、クラスも既に9種類。これで通常クラスを新しく追加すると、10種類目になります。(以前実装した)アクションが苦手な方向けとして「サモナー」も頑張って作ったので、そのコンセプトはある程度受け入れられたとは思います。ただ、思ったほど使用される方が増えなかったこともあり、新しいコンセプトのクラスを単純に追加しても、遊ぶ方が限られてしまうというところがあるんです。

あと通常のクラスを出す場合、「ブレイバー」や「バウンサー」を追加した時もそうなんですが、既存のクラスと比べて頭一つ抜けないよう、同じ位の強さになるように作らないといけないので、思い切った特徴的なアクションがしにくいんです。また、導入したものの、前の何かのクラスでいいよねみたいな話になってしまったりして。

その辺りを気にしてセーブした新しいクラスを作っても、あまり喜ばれないだろう……と思ったので、今回は上級クラスというある意味「割り切った位置づけ」にすることで、今までより凄いアクションを加えても「これはそういうものなんだ」と理解していただけるかなと考えました。なので、(冒頭でお話しした)これからの5年を続けるに当たって、上級クラスという位置づけで作ろうという方針に決まりました。

──では、これからの5年を歩んでいく中で、更なる上級クラスが出て来る可能性というのは……?

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:今後の方針としては、今回の「ヒーロー」の様な方針のものを追加していくことになるかなと思っています。

──そこは、今後に乞うご期待ということですね。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:はい。今後の展開次第ですね。


◆人の思いと国々の思惑が交錯する──「EP5」は外伝ではなく本編へと繋がる
──それでは、「EPISODE5」で描かれる物語について、どのようなストーリーが展開されるのか教えてください。


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね、オメガという世界は群雄割拠状態で、色んな国がそれぞれ覇権を狙って争っています。その中でプレイヤーは、「ハリエット」というヒロインの娘と行動するようになるんですけど、彼女は世界の平和を願って行動しているんですが……彼女がいる国「クエント」って、実は内戦が起こっているんです。宰相であった「ルツ」がクーデターをが起こしまして。

──おおー!

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:現在は「ルツ」が実権を握ってるんですが、「ハリエット」は革命軍として彼を倒そうとしています。で、最初はこの「クエント」のお話になるんですけど、そこからまた別の国が出てくるなど、様々な国や思惑が絡んできます。

オメガという世界の国々は、それぞれが正義を持って争っており、そういった点を描いていくような話になっているので、これまでの『PSO2』のノリに比べるとちょっと重めかもしれません。

ただ、EPISODE4がわりと外伝チックな話で、「EPISODE5」の流れを見ると外伝っぽいと思われるかもしれないんですが、異世界「オメガ」という世界の成り立ちから考えても、最終的には「深遠なる闇との戦い」という部分に繋がる流れになると思います。

──今後に向けた伏線とかも張られていそうですね。(笑)。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:(笑)。

──では、しっかりと物語を堪能しておくのがお勧めですね?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね、ぜひ。ちょうど、過去のEPISODE1から3の話を追体験出来るというか、再編集したような感じで見られるオムニバスクエストが始まります。7月26日の段階ではEPISODE1だけなんですが、そこから順次EPISODE2・3と配信していくので、復習としてはもちろん、これまでの話やキャラクターが分からないという方へのフォローにもなると思います。あ、もちろん「EPISODE5」だけで楽しむことも出来ますので、その点もご安心ください。

──これまで遊んでいなかった方がプレイし始めるにも、いいタイミングとなりそうですね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね、全然問題はないと思います。「ルーサー」のことを知らなくても、「カッコイイけどうさんくさいキャラだなー」くらいに思っていただければ(笑)。キャラクターは知っている体で話は進みますけど。

◆これからのオンラインゲーム、これからの『PSO2』
──これからの5年、これからの新しい『PSO2』に向けて、今後の目標などはありますか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:「10年続けること」が目標なのはもちろんなんですけが、この『PSO2』が国内最大級のオンラインRPGであるという点をできるだけ維持したまま走り続けたいと思っています。また同時に、これまでやってきたような挑戦的な企画などもアグレッシブにいきたいですね。

──攻めの姿勢が目標のひとつ、と。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:「攻めながらもこの道を守り続けたい」ですかね(笑)。

──攻めつつ守りつつ。「バスタークエスト」と同じですね(笑)。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね(笑)。

──それでは、これはあくまで構想というか、希望といった話で全然かまわないので、『PSO2』で今後やりたいことなどあれば、教えてください。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね……コミック化もやりたいなと思っていたんですが、やっちゃいましたしね(笑)。やりたいと思ったことはどんどん実現させてきたんで、これからもやりたいなと思ったらやっていくのだと思います。

あと今年は、『ファンタシースター』30周年と『PSO2』の5周年でもあるので、今までとは違ったライブのイベントみたいなのをやりたいな、とも考えています。

──そちらもまた動きがあればよろしくお願いします。では、『ファンタシースター』シリーズという点では、希望や展望はありますか? 例えば、『PSO2』運営と平行して『ファンタシースターノヴァ』をリリースする、といったオフライン向けの展開など。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:基本的には『PSO2』が『ファンタシースター』シリーズ自体のフラッグシップだと思っていて、そこは当分ずれないかなと思っています。そういう意味では、まだまだ他の展開とかは考えてませんね。「新作が出まーす」みたいなのは(笑)。

『PSO2』を基準にして様々な展開を広げられないか、というのは常に考えてはいるので……また何か言えるようなタイミングがあれば、その時に。今は、より沢山の方に『ファンタシースター』シリーズを楽しんでいただければと思っています。

──今後、オンラインゲームにどのようなものが求められていくとお考えですか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:難しいですけど、これから先のことを考えると……携帯性じゃないですけど、「どこでも出来る」みたいなところは基準になってきそうな気がしますね。僕らは最初の方にやっちゃいましたけど、プラットフォームを縛らないみたいな考え方っていうのは、おそらく主流になってくるのかなと思います。

後は、『PSO2』だけでなく他のゲームもどんどんそうなっていますが、ソロでも出来るというポイントは必然になっていくのかなという気がします。ただ僕らとしては、オンラインゲームはやはり色んな人と一緒に遊んで欲しいというところもあるので、相反する点をどうやって折り合いつけるか、というのは常に課題ですね。緩めの繋がりみたいなのが、やっぱりポイントになるのかな。

──『PSO2』はソロでも楽しめる一方、対人コンテンツも用意されたので、色んなスタイルが楽しめるような舞台作りを進めている印象がありますね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:『PSO2』は本当になんでもアリなので(笑)。「全部のゲームをここに集める」ぐらいの気持ちで取り組んでいます。

──本当に「豪華なバイキング」ですね(笑)。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:「テーマパーク」かも(笑)。

──「ファンタシースター テーマパーク」(笑)。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:そうですね、色んなアトラクションがあります。「夢の国」ですね(笑)。

──ちなみに、さきほど「プラットフォームを縛らない」と伺いましたが、PS系ハード以外での展開はあり得るのでしょうか?


<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そこは縛っているわけではないんですけど、今、展開がしやすいのはPSハードだ、っていうところだけですね。以前は、他のプラットフォームホルダーさんでは、他のハードと繋げちゃいけないみたいなのがあったんですけど、それが少しずつ緩くなってきてるね、という話もしていて。

──先日のE3では『マインクラフト』のクロスプラットフォーム解禁も発表されましたね。その他にも、『ロケットリーグ』などでもクロスプラットフォームをやっています。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:クロスプラットフォームがかなり標準化しつつありますよね。けど、やっぱり「ハードを増やす」には移植作業が基本的に必要になってしまいます。あとは、アップデートごとにチェックや調整も必要なので、そのあたりをたくさんのハードでやろうと思うとサービスの質自体に影響を及ぼしてしまうんですよ。

僕らが重要視しているもののひとつに、サービスのレベル自体を落としたくないというのがありまして。これまでの経験上、(プラットフォームを)増やし続けてるとサービスレベルが逆に落ちてしまうので、そこが悩み所です。プラットフォーム自体が増えるというのは、今までプレイしていなかった方々の選択肢に加わえてもらえる可能性があるので、全然悪いことではありません。そのあたりをうまく解決出来なければ難しいですね。

プラットフォーム自体が増えるというのは、全然悪いことではありません。今までプレイしていなかった方々の選択肢に加わえてもらえる可能性があるので、考えないわけではないんですが、そのあたりをうまく解決出来るかどうかが鍵ですね。

──今は、PS4とVita、PCという形を維持していくと。ところでプレイヤーの割合としては、PCが一番多いんですか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そうですね、PCが一番多いです。次がPS4で、Vitaと続きます。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:Vitaの方も、結構まだいらっしゃいますからね。

──今、5周年ということで色々なプロモーションを展開されていますが、新規のユーザーは増えていますか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:今はそんなに増えていませんね。やっぱりPS4版のタイミングでめちゃくちゃ増えました。あと、そういう意味で言うと。2月〜3月ぐらいにCMを打ったんですが、そのタイミングでかなり増えていますね。

──新規の方に向けて、ゲーム内での施策などはありますか?

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:レベルのアップのスピードが、今は凄く早くなっています。だからあっという間に成長するんですが、逆に説明が追いつかなくて。ゲームのシステム面が意外と『PSO2』は複雑で、その後の説明が追いつかないままレベルだけが上がり、ベテランのユーザー達と軋轢を起こす……という問題もあります、そこをどう解消するかも、今後の課題のひとつです。

──難しいですね。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:そのあたりの対応に関しては後手に回っていて、新規のユーザーさんへのフォローアップやチュートリアル関係が、ちょっと弱いですね。説明が足りてない。正確には、説明はしているんですけど大体読み飛ばされてしまうので、そこをどうするべきかなと。WEBの動画なども公開しているんですが、なかなか説明を読み飛ばしてしまう方にWEBを見ていただくのも難しい問題です。ゲームの中で完結するのがやはり理想ですよね。

<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:この辺りは弱い部分だと思うので、そのあたりをフォローする施策や対応は、今後やっていきたいです。

──では最後になりますが、ユーザーの方々に向けてメッセージをお願いします。


<Font Color="#ff0000">濱?氏</Font>:はい、今回の「EPISODE5」では「英雄感」がコンセプトとなっており、英雄感溢れる「王道なアクション」、主人公が活躍する「王道なストーリー」、攻城戦をイメージした「王道なクエスト」といった方向性に全力でストレートを投げています。これらの点を是非味わっていただきたいなと思いますし、今後のアップデートもこのポイントを意識してより進化させていくので、よろしくお願いします。

<Font Color="#0000ff">酒井氏</Font>:おかげさまで『PSO2』は5周年を迎えました。更なる10周年を目指すものとして、今までの反省だったり、これからやっていかなければならないことを見据えつつ、「EPISODE5」を開発しています。皆さんのご意見も拝聴しつつより良い『PSO2』にし、これからの5年を更に楽しいものにしていきたいと思っています。

ちょっとお休みしていた方は是非帰ってきて、「ヒーロー」を楽しんでもらえると嬉しいです。また、これから始める方もすんなりと入れるように作っています。もちろん、今遊んでいる方も、「EPISODE5」を大いに期待していてください。

──本日はありがとうございました!

(C)SEGA