東京のポリフォニー・デジタル本社にて、7月26日、PS4『グランツーリスモSPORT』のメディア向け体験会が開催されました。この体験会に併せて、同社代表の山内一典氏自ら案内するスタジオ見学ツアーが実施されました。世界最高峰のレースゲームが生み出されているスタジオが一体どんなところなのかレポートいたします。さらに、精密な車の3Dモデルがどのようにして作られているかもお話を聞くことができましたので、併せてお届けします。

なお、山内氏のインタビューと、『グランツーリスモSPORT』体験レポートも掲載しているので合わせてご覧ください。

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ロビーエリアのDJブース。よくパーティが行われるそうで、ロビーはダンスフロアとしても使われているとのこと。

『グランツーリスモ』シリーズが受賞したトロフィーの数々がロビーに飾られている。

Red bullレーシングとコラボしてデザインされたレーシングカーの模型。

取材用の機器が収められた棚。これら撮影や録音機器等が入ったバッグを持って世界中で取材を行なっている。

山内氏の作業ルーム。普段は撮影用のリグが組まれ、さまざまな実験が行われている。


山内氏の私物のカメラレンズ。各メーカーのいろいろな種類のレンズが揃っている。会社で買う前に人柱として自腹で購入しているのだそうだ。

作業机の上のタブレットではゲームイメージが生み出されている。

ドイツ・ニュルブルクリンクで開催された耐久レース「2011 ニュルブルクリンク24 時間」のクラス優勝トロフィー。

机に置かれたキーボードで作曲も行なっているという山内氏。曲はゲーム本編では使用されていない。

休憩スペース。PS4だけでなくXbox Oneなども置かれている。

休憩スペースの奥にある喫煙スペース。サウンドチームの一人が住み着いているため、サウンドスタジオと化している。ジングルなどもここで作曲されているのだそうだ。

グラフィックデザインチームのエリア。世界で統一されている広告デザインも外注ではなく内製となっている。



『グランツーリスモSPORT』のパッケージに登場するドライバーは「ガッツくん」と呼ばれている。

コンセプトカーのデザイン。

アイルトン・セナが使っていたものと同デザインのヘルメット。

◆次のページでは『グランツーリスモSPORT』の3Dモデリング開発工程を紹介


モデリングチームのエリアは撮影禁止でしたが、開発の貴重な話をうかがうことができました。見せてもらえたのは、カウンタックの3Dモデルの制作過程を映像にしたもの。実際の車をレーザースキャンし、3Dデータを作るところからスタートします。スキャンした状態では正しい情報を持たない点群であるため、人の手で3Dデータへと置き換えていくのだそうです。現地で取材した数千枚の写真をチェックしながら、精密で実車と遜色のないものへと仕上げられていきます。また、車のメーターで使われている文字フォントは全ての車種で異なっているとのことで、メーターを撮影した写真を加工して取り込む様子もみることができました。


データは小さいものから大きくすることは難しいため、最初から贅沢な構成のものを作られています。1台の車につき1人のアーティストがすべて担当し、6ヶ月をかけて完成させているのだそうです。完成した3Dモデルは実際の車の写真と比較しながら、正しい光の入り方をする質感となっているかチェックが行われていました。光に関してですが、国によって太陽光の輝度も変わるのでゲーム中でも実際の場所と近いように輝度が調整されているそうです。


レース場に生えている植物の種類も国によって異なっているため、植生も現地で調べられ、ゲーム上で再現されていました。

車のモデリング用資料の数々。

昔はモデリングの参考として役に立っていたという自動車のプラモデル。


スタジオ見学ツアー後に昼食がふるまわれました。