8月16日、人気コスプレイヤーの赤木クロさんが「日本プロ麻雀連盟」のプロテストに合格したことを発表。これまであったコスプレイヤー、プロ漫画家の肩書きに加え、今後はプロ雀士としても活動していくことになりました。

8月13日と14日に開催された「コミックマーケット100」では、『Echocalypse -緋紅の神約-』ブースでクラーケンの公式コスプレイヤーを務めたばかりの赤木クロさん。コスプレのクオリティーの高さに定評がありましたが、同時に2021年3月1日発行の漫画雑誌「近代麻雀」(竹書房)に、『麻雀したい先輩とコスプレしちゃう後輩ちゃん』が掲載されるなど、漫画家としても活動をしています。

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すでにTwitter上では、自ら日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格した経緯を漫画にして報告していますが、実際のところ、日本プロ麻雀連盟プロテストの難易度やプロとしてのお仕事内容、今後のコスプレイヤーや漫画家としての活動がどうなるのか、赤木クロさんにお聞きしました。

<赤木クロ/プロフィール>

小学生の頃に同級生の友達に誘われて一緒にコスプレを始めており、コスプレイヤーとしてのキャリアが最も長い。数年前から公式コスプレイヤーなど仕事依頼が増えている。

漫画を描くようになったのは、2017年冬の「コミックマーケット」で頒布した同人誌が始まり。2019年に、コミックゼロス(ワニマガジン社)にて成人向け漫画で商業誌デビュー。その後、2021年に近代麻雀(竹書房)からオファーがあり、一般紙デビュー。

2021年に近代麻雀(竹書房)に自身の漫画が掲載されたことがきっかけで雀荘に通うようになり、2022年7月に「日本プロ麻雀連盟」のプロ試験に合格し、プロ雀士になった。
――改めて、プロになろうと思ったきっかけを教えてください。

赤木クロ:近代麻雀誌で麻雀漫画を描くまでは、たまに知り合いの同人作家さんに誘われて麻雀を打つ程度で、役は立直と七対子程度、点数も覚えておらず、あくまでも交流の機会として楽しむだけでした。

麻雀漫画を描くにあたり、色々と麻雀を調べる中で、雀荘の雰囲気をより感じたかったので雀荘に通ったんですが、「(福本伸行先生の漫画『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の主人公と同じ名前の)アカギなのに弱いね」と言われ、兼ねてから福本伸行先生の大ファンだったので「このままでは推し(アカギ)に申し訳がない」という気持ちから、「とにかく麻雀が強くなりたい!!」と思ったんです。

そこでさっそく、気になっていた日本プロ麻雀連盟の試験日程が近かったので、受けました。

――実は1年前にも試験を受けていたんですね!

赤木クロ:実力も打ち込みが足りなかったので、その時は試験に落ちたのですが、1年後を目途に絶対プロになると目標を立ててその日から週3〜4日で雀荘に通いました。運が良い事に現在の師匠であるこばりしんプロに出会い、丁寧に教えて頂ける事になったので、朝から晩まで麻雀に打ち込みました。

加減を知らないので、スケジュールの詰め込み過ぎで発狂しそうになった事も何度かありましたが、おかげ様で1年後のプロ試験に合格しました。なので、試験勉強の期間も麻雀歴も約一年です。

――実際にプロ雀士試験に合格する難易度はどれくらいですか?

赤木クロ:個人差もあると思いますが、私の場合は麻雀を遊びで打つ程度しか知らなかったので、とても大変でした。

まず役を覚える。その次に点数を覚える。点数を覚えるのはかなり大変でしたが、常に点数表を持ち歩いて眺めていました。

そして空いている全ての時間を費やし、とにかく雀荘に通い、たくさん打ち、ダメな点を洗い出し、また打つの繰り返しです。

――実際に勉強された中で、麻雀を強くなるにはどういったことが必要だと感じましたか?

赤木クロ:役と点数を覚えたら、やはりたくさん打つことだと思います。

私は歴が浅い分、他の方よりもたくさん頑張る必要があると思いますので、今後とも打ち込み精進します。色々と大会なども開催されているので、今後はたくさん参加できたら嬉しく思います。

――プロ雀士から見ておすすめの麻雀ゲームを教えてください。

赤木クロ:『龍龍』、『麻雀格闘倶楽部Sp』です。

『龍龍』はスマホでも遊べるのが手軽で良いですし、プロとマッチングもできますので雀荘に行けない時はこちらで手慣らししています。今後は私もプロとして『龍龍』に出る予定ですので、マッチングした際はよろしくお願い致します。

『麻雀格闘倶楽部Sp』はアーケード版『麻雀格闘倶楽部』と連動できるのが嬉しいですね。

――今後、コスプレイヤー、漫画家、プロ雀士として、どういった配分で活動していくのでしょうか?

赤木クロ:やはり、時間とタスクには限りがあるので配分はなかなか難しいところですが、私の好きな漫画の一つ、『グラップラー刃牙』著者の板垣恵介先生が「秘伝」誌インタビューで言っておられた「二兎追うものは二兎を得る」を最近実感しております。

複数のお仕事が相乗効果を生んで、それぞれの仕事の質が上がるというような事は本当にあると思うので、すべてに手を抜かず全力で頑張りたいと思います。

――プロ漫画家、プロ雀士になった今でも、コスプレを続けていく原動力はどこからくるのでしょうか?

赤木クロ:私は幼少時から、他の子と違いとにかく要領が悪く、当時は親の期待に答えられない自分がなさけなく、自分には価値がないのかと思っていました。

そんな私は今、コスプレを知り、そこからの広がりで好きなことを仕事にできています。好きなことを突き詰めると仕事に繋がっていくと数年前に気付き、自信がついて心が軽くなりました。

コスプレは自信の無い自分を育てて成長させてくれたので、これからも長く続けていきたいと思っております。また、自信がついたおかげで縁が出来た漫画や麻雀のお仕事も大切にしていきたいと思います。

――最後に、プロ雀士としてどんな目標があるか教えてください。

赤木クロ:昨今は、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、コスプレイベントの減少だけでなく、麻雀、ゲームなどでもリアルに人と会う機会が減っていると思います。

コスプレはイベントでの交流が様々な縁をもたらしてくれると思います。麻雀もゲームもネットも勿論楽しいですが、リアル麻雀で雀荘に行くことやゲームセンターにいく事で、普段知り合わないような人と知り合えたり、友達が増えたりなど、とても楽しく過ごせています。

麻雀で言いますと、ネット麻雀しかししたことがなかった方が雀荘に行くきっかけになるような、皆さんがリアルでの出会いを楽しめる、ちょっと一歩踏み出せるような存在になれたら嬉しいなと思っています。

そのために私自信も全力で頑張ります。応援よろしくお願いいたします。

画像提供:赤木クロ(Twitter:@akagikuro)