任天堂がTwitterアカウントを通じ、ニンテンドースイッチソフト『スプラトゥーン3』などのオンラインプレイに関する注意喚起を行い、注目を集めています。

商品やサービスなどのサポート情報を伝えるアカウント「任天堂サポート」にて、「オンラインプレイには、ニンテンドーアカウント利用規約が適用されます」「利用規約に従って、他のユーザーへの思いやりのあるプレイを心がけてください」といった投稿が、10月5日に寄せられました。

こちらのアカウントでは、各タイトルの更新データや、ニンテンドースイッチに関する情報などの発信が主で、今回のように特定タイトルの名前を挙げ、利用規約やプレイスタイルについてアナウンスするケースは珍しい部類に入ります。それだけに、今回の発信が任天堂にとって軽いものではなく、公式としてのスタンスを強く示したものと受け取れます。

今回のアナウンスでは具体的な指摘などはありませんが、タイトル名が挙がった『スプラトゥーン3』では、ここしばらく「ラクト談合」と呼ばれるゲームプレイについて、波紋が広がっています。

「ラクト談合」とは、レギュラーマッチで行うおカネ(ゲーム内通貨)稼ぎのこと。本作の対戦はいずれも勝利を目指すために挑みますが、この「ラクト談合」では試合内容そのものは二の次。相手がインクで塗ったナワバリを塗り返すことでポイントを稼ぎ、おカネの獲得増を目指すという行為です。

通常の試合で得られる報酬より、塗り返しに徹したおカネ稼ぎの方が儲けやすいため、この「ラクト談合」に走るプレイヤーが存在します。ただし、不具合やバグを利用するような行動ではないため、このゲームプレイが是か否か、プレイヤーによって意見が分かれているのも事実です。

システムのバランスをついたプレイなのは間違いありませんが、ゲームシステムに則っているため、問題ないと考える方もいます。ですが「ラクト談合」に巻き込まれた場合、純粋なバトルを楽しみたいプレイヤーにとってはいい迷惑。この行動に同意しない方を巻き込む可能性がある以上、問題行為と捉えるプレイヤーがいるのも当然の話でしょう。

本作では、おカネの使い道やその使用量がかなり多く、装備の購入からギアパワーのかけらを集めるガチャシステムでの使用まで、枚挙にいとまがないほどです。こうした事情から、おカネ稼ぎに励みたいプレイヤーは数多く、その一部のプレイヤーが「ラクト談合」に手を出しているものと思われます。

「スプラ3 おカネ」というキーワードでGoogle検索をすると、「お金の効率的な稼ぎ方」という件名の『スプラトゥーン3』関連サイトがずらっと並びます。これだけ上位に集まるということは、プレイヤー側がかなりの頻度で検索している何よりの証。おカネが不足しやすい背景が、今回の問題を生み出した一因になっているのでしょう。

本シリーズの1作目に当たる『スプラトゥーン』の「社長が訊く」(インタビュー)を見ると、中学生や小学生といった若い人たちはもちろん、後ろから見ていた母親もつい遊びたくなるようなゲームになって欲しい……そんな期待を抱く声が、開発陣から上がっていました。

実際、『スプラトゥーン』シリーズのプレイヤーは老若男女を問わず、幅広い方々が楽しんでいます。自分の祖父母くらいのプレイヤーもいれば、親子ほど年の離れた相手が、同じ戦場に立っているかもしれません。

そういった不特定多数プレイヤーが集うバトルの場だからこそ、「他のユーザーへの思いやりのあるプレイを心がける」を自分が実行できているかどうか、「ラクト談合」だけに限らずあらゆる面で、今一度考える必要があるのかもしれません。