【鈴鹿】三重県鈴鹿市地子町の鈴鹿農協(谷口俊二組合長)はこのほど、同本店南側にある未使用期間中の育苗ビニールハウスを活用した生産者向けの栽培システムを試験的に導入。地域農家での運用拡大や所得向上に向けた取り組みを始めた。 同農協ではコメの苗を育てるビニールハウスが現在13棟あるが、例年3月から5月までの約二カ月間しか使用していないことから、地域振興を目的に同システムの導入を決めたという。 導入したのはJA全農式トロ箱養液栽培システム「うぃずone」で県内農協初。発泡スチロールの箱に苗を植え、生育に必要な窒素やリン酸などを含んだ溶液が、システム本体からホースを通じて散布される仕組み。大規模工事が必要ないため、導入コストが安価なことや、直接地面に植えないので連作障害を防げることなどが特徴。 安定した運用が可能であれば、農家への提案や栽培技術指導を検討していく。 試験栽培は13棟のうち一棟を使用。252平方メートルの敷地には先月26日、栽培しやすいミニトマトの苗500株とキュウリの苗百株を植えた。収穫は9月下旬を見込んでおり、収穫した野菜は市場などへ出荷する。 営農指導課の大井弘人課長は「地域農業の活性化や所得向上につなげ、職員の栽培技術向上の場としても役立てたい」と話した。