【志摩】三重県志摩市磯部町迫間の市歴史民俗資料館は、夏の企画展「隆起海食台とリアスのまち 志摩」を開いている。市の地質をテーマに市で見つかった岩石や化石などを展示。同市志摩町越賀出身で、アメリカで成功した実業家、小川勇吉(一八八八―一九七二年)が発掘に関わった恐竜化石なども併せて陳列し功績を紹介している。 小川は大学卒業後、渡米しホテル経営で成功。恐竜化石発掘に取り組み、昭和37年には国内で初めて肉食恐竜アロサウルスの全身骨格化石を国立科学博物館(東京)に寄贈した。本展では小川が米国で発掘に取り組んだ恐竜の前脚と尾骨、アンモナイトを展示している。 また、企画展では志摩の地層の成り立ちなどをパネルで紹介。志摩地域の基盤のほとんどが恐竜が生きていた中生代白亜紀(約1億4500万年から6550万年前)に海底で積もった地層でできたといい、実物資料としてサンゴやウニの化石やマンガン鉱などの鉱物を並べている。 崎川由美子館長は「地層ははるか昔の出来事を教えてくれるタイムカプセル。展示を通じて新たな魅力を発見してもらいたい」と語った。 9月10日まで。今月12日午後1時には化石レプリカを作る体験教室を開く。問い合わせは同館=電話0599(55)2881=へ。