第99回全国高校野球選手権第1日の8日、三重県代表の津田学園は、静岡県代表の藤枝明誠との初出場対決に勝って夏の甲子園で初の1勝を挙げた。スタンドには学校関係者が駆けつけ、初陣を飾ったナインに惜しみない拍手を送った。 「全校挙げて応援を」と、この日スタンドに集まった学校関係者は同学園の中・高校生820人を含む約1000人。バス27台に分乗して同日午前9時半、桑名市野田の同学園から兵庫県西宮市の甲子園球場に向けて出発した。 職員は約100人。そのうち野球部の細見明典副部長(61)は平成24年に県立松阪高校の校長として夏の甲子園のスタンドに立った。県立高校の教員を退職後津田学園に勤務し2年目で再び甲子園に。「5年前の経験も生かして選手たちが一番力を発揮できるよう準備したい」と力を込めた。 地元の桑名市立光陵中吹奏楽部の生徒約80人も助っ人として参加。津田学園の吹奏楽部員とともに元気の良い演奏でスタンドを盛り上げた。部長の中川蒼菜さん(14)は「すごく大きな舞台でわくわくする。野球部の選手が頑張れるよう一生懸命演奏する」 対戦した藤枝明誠には昨年10月の練習試合で0―8で敗れているが、この日は主戦で主将の水谷翼君(17)の投打の活躍もあって1点を争う好ゲームになった。水谷君の母、奈奈さん(42)は「みんなが塁に出てくれるのでそれを(本塁に)返そうとがんばっているのでは」と目を細めた。 試合は今大会初の延長戦に入り、11回裏の2番宮木滉生君(16)の適時打で劇的なサヨナラ勝ち。後輩らと高らかに校歌を歌ったのは旧チームの1番打者だった濵田大輔君(18)。昨年は三重大会決勝で敗れた。 在学中は勝負弱かった後輩らに「最弱」と厳しい言葉をかけた時期もあった。「自分たちも超えられなかった壁をどうしても超えて欲しかった。最高の後輩たちです」と笑顔をはじけさせた。