コーヒーやコーラなどのカフェイン飲料は、飲むと眠気が冷めて頭をシャキッとさせることができます。しかし、カフェインは適量であれば問題ありませんが、多く摂りすぎてしまうと実は依存症になるなど怖い影響があります。この記事ではカフェイン依存症について詳しく紹介します。1日に摂取しているカフェインの量を一度確認してみてください。

カフェイン依存症とは

カフェインを過剰に摂取する習慣が付いてしまうとカフェイン依存症になってしまう可能性があります。

カフェインとは


カフェインとはアルカロイドという化合物の仲間です。覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、眠気、倦怠感、頭痛に対する効果がある医薬品としても使用されています。

カフェインを適量摂取するメリットは主に3つです。

・眠気覚まし
・頭痛の緩和
・筋肉疲労の回復

一方、カフェインを過剰摂取した時のデメリットがあります。

・胃が痛くなる
・貧血
・睡眠の質の低下
・自律神経の乱れ

コーヒー・コーラーの過剰摂取で起きる「カフェイン依存症」


カフェインはコーヒー・お茶・コーラなどの飲料に多く含まれています。しかし、渋味成分タンニンという成分が多く含まれる緑茶や紅茶では、タンニンがカフェインと結合するので同量のカフェインを摂取したとしても効果が小さくなります。

カフェインを適量摂取するメリットである眠気覚ましや疲労回復のために日常的に摂取していくと、同じ量では効果が得にくくなります。カフェインの効果が得られないとより疲れやすく感じてしまうため、同じ効果を得るためにカフェインの摂取量をどんどん増やしてしまいカフェイン依存症となります。

カフェイン依存症が起きる仕組み


人間の脳内にある「アデノシン」と「アデノシン受容体」がくっつくことで、人は疲労を感じます。そこに摂取したカフェインが血流によって脳に到達すると、アデノシンの代わりにアデノシン受容体とカフェインがくっつき、ドーパミン作用が高まります。そのため、カフェインを摂取すると人は疲労を感じにくくなります。

ただし、日常的にカフェインを摂取していると同じ量のカフェインでは効果が薄れていきます。さらにカフェインによって疲労軽減していた効果が切れると、より疲れを感じやすくなってしまいます。そのため、疲労回復などの効果を得るためにカフェインの摂取量が増えることで、カフェイン依存症となります。

カフェイン依存症とカフェイン中毒の違い


カフェイン依存症は日常的にカフェインを摂取することで、だんだんカフェインの量が増えていく症状です。一方、カフェイン中毒は一度に大量のカフェインを含む飲み物や錠剤の摂取することで起きる症状です。

カフェイン中毒を起こすと、興奮やイライラが止まらず精神錯乱状態になったり、頭痛や吐き気・頻脈の症状が出たりします。カフェインに対する解毒薬などはありませんので、中毒症状がひどい場合は胃洗浄をするなど対処療法を行います。

カフェイン依存症の原因

日常的にコーヒーやコーラを飲んでいる場合、カフェイン依存症になってしまうのではないかと不安に感じるかと思います。そこで、どのくらいの量であればカフェイン依存症にならないのか具体的な数値やカフェインを多く含む食材を紹介します。

過剰となるカフェイン摂取量とは


カフェインの正常な摂取量は以下の通りです。

健康な成人:400mg/日以下 妊婦:300mg/日以下

妊婦がカフェインを過剰摂取すると、胎盤を経由して赤ちゃんの体にも届きます。カフェインは赤ちゃんの発育不良につながるといわれ、妊婦自身もイライラや不眠の原因になります。なるべくカフェインレスの飲み物を選ぶことをおすすめします。

カフェインを多く含む食品

カフェインを多く含む食品とカフェイン含有量や安全に飲むことができる量をまとめてみました。

■コーヒー
【100mlあたりのカフェイン含有量】
60mg
【1日に安全に飲むことができる量】
3〜4杯

■紅茶
【100mlあたりのカフェイン含有量】
30mg
【1日に安全に飲むことができる量】
6〜7杯

■煎茶
【100mlあたりのカフェイン含有量】
20mg
【1日に安全に飲むことができる量】
10杯

■コーラ
【100mlあたりのカフェイン含有量】
10mg
【1日に安全に飲むことができる量】
20杯
*1杯200mlとして計算

コーヒーを1日中飲んでいる方は、気付かないうちに安全に飲むことができる量を超えてしまっているかもしれません。1日で飲んでいる量を把握し、飲み過ぎないように注意してくださいね。

カフェイン依存症の体への影響

カフェイン依存症になるとどのような影響が体にあるのか解説します。

カフェイン過剰摂取により体へのデメリット

カフェイン依存症になると、カフェインを摂取していない時に以下のような症状が見られます。

・頭痛
・体がだるい
・頭がぼんやりする
・不安になったり気分が落ち込んだりする
・吐き気があり嘔吐する
・集中力がなくなる
・眠気

いくつかの症状が当てはまり、日常のカフェイン量が多い場合はカフェイン依存症であると言えるでしょう。

カフェイン依存症による離脱症状

カフェイン依存症を治すために、カフェインの量を減らすと離脱症状が現れることが多くあります。主な離脱症状は以下の通りです。

・頭痛
・疲労感
・眠気
・不快気分、抑うつ気分、イライラする
・吐き気があり嘔吐する

離脱症状が現れるのは最後にカフェインを摂取してから12〜24時間後で、24〜48時間後に症状のピークを迎えます。症状は2〜9日間ほど現れます。

カフェイン依存症の治療方法

カフェイン依存症には治療薬はなく、カフェインの摂取量を減らしていく必要があります。急に減らすと上記で説明したような離脱症状が激しく出るため、7〜14日間かけてじっくり取り組みます。

カフェインを摂取していない時に起こる離脱症状が出た時に、今までの量のカフェインを摂取するのではなく少ない量のカフェインを摂取します。少量でもカフェインを摂取することで、30〜60分で離脱症状が和らぎます。

カフェイン依存症について医療機関に相談したい場合は、精神科などのメンタルクリニックを受診しましょう。

カフェイン依存症にならないために

今の自分がカフェイン依存症ではないのか一度確認しておきましょう。さらに今後カフェイン依存症になることを防ぐための方法を紹介します。

セルフチェックで自身の危険度を知ろう

カフェインを摂取していない時に次のような症状が出ていませんか?

・頭痛
・からだがだるい
・頭がぼんやりする
・不安になったり気分が落ち込んだりする
・吐き気があり嘔吐してしまう
・集中力がなくなる
・眠気

カフェインを摂取することによって当てはまる症状を改善している場合は、カフェイン依存症の可能性があります。

ノンカフェインドリンクを取り入れよう

カフェインが少ない飲み物としてカフェインレス(デカフェ)コーヒーが一般的に販売されるようになりました。通常のコーヒーよりも90%以上のカフェインが除去されていますが、コーヒーの香りや味をそのまま再現しているものが多く、カフェインの摂りすぎを気にしている方におすすめです。

その他、タンポポの根を抽出して作られているタンポポコーヒー(コーヒーと麦茶の中間の味わい)やハーブティー、黒豆茶などはカフェインが少ない飲み物です。

不安なら病院を受診して相談

もしカフェイン依存症になってしまって、医療機関でちゃんと治療を行いたいと思った場合は精神科を受診しましょう。精神科ではカフェイン依存症のほか、アルコール依存症や拒食症など依存症に関する治療を行っています。

まとめ:普段からカフェインの量を意識しよう

仕事の合間の眠気覚ましや疲労回復についつい飲んでしまうコーヒーなどのカフェイン飲料。自分でも気付かないうちにカフェインを多く摂取してしまうことで、カフェイン依存症になっているかもしれません。少しでも気になる症状があった場合は、少しカフェインを控えてみてくださいね。