食べ物や薬品などアレルギーに心当たりがないのに、知らないうちに蕁麻疹が出てかゆくて悩んでいませんか。実は長期間続く蕁麻疹は原因不明の場合が多く、効果的な治療法が難しいとされています。この記事では毎日続く蕁麻疹の原因や対処方法について紹介します。蕁麻疹が続いていて困っている場合は参考にしてくださいね。

毎日のように繰り返すなら「慢性蕁麻疹」の可能性

蕁麻疹が出る症状が毎日続いている場合は、慢性蕁麻疹という病気の可能性があります。慢性蕁麻疹について急性蕁麻疹都の違いも含めて紹介します。

慢性蕁麻疹とは

蕁麻疹とは一時的に皮膚の一部が赤く盛り上がる症状のことで、多くの場合かゆみが伴います。ほとんどは一過性で数十分から数時間で収まります。このような症状が1か月以上続く場合、慢性蕁麻疹と呼びます。1日の中で決まった時間に蕁麻疹が出る場合が多く、夕方〜夜にかけて蕁麻疹が出て朝には収まりまた夕方から蕁麻疹が再発するといった経過が観察されます。

急性蕁麻疹との違い

一方、1か月以内に蕁麻疹の症状が収まった場合は急性蕁麻疹と呼ばれます。例えば小さい子供が風邪を引いた時に蕁麻疹も出た場合は、風邪の症状が収まれば蕁麻疹も出なくなります。急性蕁麻疹は慢性蕁麻疹よりも原因が分かる場合が多いので、治療を適切に行えば症状が収まることが多いです。

毎日繰り返す「慢性蕁麻疹」の原因は

慢性蕁麻疹の原因は急性蕁麻疹よりも不明な場合が多く、長いと年単位で治療を行っていくケースもあります。

慢性蕁麻疹は原因不明のケースが多い

蕁麻疹の原因として次のことが考えられます。

・アレルギー性蕁麻疹 
・食物依存性運動誘発アナフィラキシー 
・物理的な刺激(圧迫、温熱、寒冷、日光、水など) 
・汗 

蕁麻疹の原因を特定するためにはいつ、どんな時に、どこに症状が現れるのかを医師に伝えて診断してもらいましょう。しかし、蕁麻疹は一過性の症状の場合が多く、血液検査などを行っても原因を特定できないケースが多い病気でもあります。

ストレスが原因で蕁麻疹が出ている可能性も

蕁麻疹の原因が特定できない場合、ストレスが原因の可能性も考えられます。特に毎日蕁麻疹が出続ける慢性蕁麻疹の場合、いつから蕁麻疹が出たのか思い出してみてください。その時期に仕事やプライベートで環境の変化はありませんでしたか?ストレスがかかっている原因をなるべく取り除くことで、蕁麻疹が改善する場合もあります。

毎日の蕁麻疹が辛い…対処法は?治療できる?

蕁麻疹によってかゆみがあると、仕事や家事に集中できずにストレスもたまります。そこで、対処法や治療法について紹介します。

毎日の蕁麻疹、かゆいときの対処法

蕁麻疹がかゆい場合、まずはタオルに保冷剤などを包んで冷やしてみましょう。皮膚感覚が冷たさによって麻痺することで、かゆみが収まる場合が多いです。1時間冷やしてもかゆみが収まらない、むしろ悪化した場合は、寒冷刺激による蕁麻疹の可能性が高いです。

次に抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤の服用です。抗ヒスタミン剤や抗アレルギー剤は効き目の個人差が大きいため、自分に合った薬を見つけることが必要となります。また一部の抗ヒスタミン剤は眠気が出やすくなるなどの副作用がありますので、運転時や高所作業などの予定がある場合は、服用を控える必要があります。またはステロイドが入った塗り薬を処方してもらい、1日に数回塗るとかゆみや蕁麻疹が収まります。

蕁麻疹で病院を受診する目安は

蕁麻疹は一時的に出る場合が多いので、病院に行くタイミングが難しいと感じるでしょう。

・蕁麻疹の症状が数日〜1週間続いている
・かゆみが我慢できなくてかきむしってしまう
・蕁麻疹の他に全身の倦怠感・発熱・関節痛・せき・息苦しい・呼吸困難などの症状がある
・何度も同じ場所に蕁麻疹が現れる

このような蕁麻疹の症状に悩んでいる場合は、皮膚科を受診しましょう。

蕁麻疹が出にくくするために

蕁麻疹が出にくくするために、日ごろの生活で気を付けておくと良いポイントを3つ紹介します。

生活習慣の改善

→ストレスが蕁麻疹の原因となっている場合、十分な睡眠をとり規則正しい生活を送ることが重要です。また、温度や湿度の大きな変化でも蕁麻疹が出やすくなる場合があり、エアコンなどで快適な空間を作りましょう。

食事の改善 

→アレルゲンとなる食材を避けるだけでなく、暴飲暴食をせずにバランスの摂れた食事がおすすめです。なるべく添加物の少ない新鮮な食材を食べることを心がけてください。

体を清潔に保つ

→蕁麻疹が出る皮膚はいつも以上に清潔に保ちましょう。衣類だけでなく、シーツや枕カバーもこまめに取り替えます。汗をかいた時は清潔なタオルでふき取るか、シャワーを浴びてください。かゆい場所をかきむしらないように爪を短く切っておくと良いですよ。

毎日の蕁麻疹のよくある質問

蕁麻疹に関してよくある質問を2つ紹介します。

蕁麻疹が出るけどかゆくない…考えられる原因は?

蕁麻疹が出ているけれどかゆみがないという場合、2つの原因が考えられます。1つ目は薬に対して反応している薬疹です。薬を服用してから数分以内に出る場合が多いので、思い当たる薬の服用は中止してください。全身に蕁麻疹が出やすく、特に口の中にできた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。

2つ目はIgA血管炎(ヘノッホ・シェーンライン紫斑病)です。まだはっきりとした原因が解明されていませんが、免疫を担うIgAという抗体が血管に付着し炎症を起こすと考えられています。3〜15歳の子供が発症しやすく、先行して扁桃炎や副鼻腔炎のような風邪の症状が見られることもあります。一般的な蕁麻疹とは違い、押すとしこりのようなものがあり痛みが出ます。子供に症状が出た場合は小児科を受診することがおすすめです。

毎日お風呂上りにプツプツが出るのは蕁麻疹?

お風呂や運動後など体温が上がった時や緊張した時に汗をかくと蕁麻疹がでやすいのは、「コリン性蕁麻疹」と呼ばれる症状です。1つ1つの膨疹が小さいのが特徴で、30分〜1時間程度で消えます。かゆみの自覚がない、少ない場合は特に治療をする必要はありません。万が一、何日も同じような症状が続くのであれば、汗疹などの可能性があります。

病気・体調不良が疑われたら即受診を

蕁麻疹は夕方や夜間の時間帯に一時的に出る場合が多く、日中の医療機関が開いている時間帯には症状が出ないため受診しにくいと考えてしまいがちです。しかし、かゆみがあることによってよりストレスを感じてより蕁麻疹が悪化してしまうことも。蕁麻疹が毎日続くようでしたら、早めに皮膚科を受診してくださいね。