脂肪肝は毎日の飲酒習慣や食べすぎなどによる肥満が主な原因です。しかし、一部の脂肪肝は別の原因も考えられる場合があります。この記事では、脂肪肝になる5つの原因と原因ごとの予防・改善策を紹介します。病気ではないからと放置しておくと、命に関わる病気にかかる可能性が高まりますのでぜひ改善するようにしてください。

脂肪肝とは

脂肪肝とは、肝臓に脂肪がたまった状態です。肝臓の細胞の約3割以上に脂肪がたまると脂肪肝と診断されます。脂肪肝になると肝硬変や肝臓がんへと進行したり、動脈硬化・心筋梗塞・脳卒中などを引き起こしたりする可能性が高まりますので、放置することは危険です。

脂肪肝の原因

脂肪肝になる原因は主に肥満やお酒です。しかし、それ以外にも原因がありますので5つの原因を紹介します。

原因のひとつはお酒の飲みすぎ

脂肪肝の原因としてアルコールが原因となっている場合、「アルコール性脂肪肝」と呼ばれます。毎日の飲酒量が日本酒に換算すると3合以上だと脂肪肝になりやすいです。
体内にアルコールが入ると肝臓で「アセトアルデヒド」という有害物質に分解されますが、最終的には水と二酸化炭素に分解され体外に排出されます。しかし、過剰に飲酒した場合は分解されなかったアセトアルデヒドによって肝細胞が傷つけられたり、脂肪の分解を抑制して肝臓に中性脂肪の蓄積を促進したりします。この結果、アルコールを大量に飲むと脂肪肝になります。

飲酒以外の原因による「非アルコール性脂肪肝」も

一方、お酒を飲まない人でも脂肪肝になることがあり、「非アルコール性脂肪肝」と呼ばれます。実は脂肪肝の原因第1位はアルコールではなく、食べ過ぎによるものだと言われています。非アルコール性脂肪肝の主な原因は過食・運動不足・肥満・脂質異常症などです。

痩せている人も注意!急激なダイエットも原因に

肥満体型ではなく、見た目がスリムな人でもたった2〜3kg体重が増えただけで肝臓に脂肪がたまる可能性があります。また、極端な食事制限などの無理なダイエットをした人も「低栄養性脂肪肝」と呼ばれる脂肪肝になることがあります。

糖尿病の合併症で脂肪肝になる場合も

肥満や脂肪肝の人は、2型糖尿病になりやすいとされています。なぜなら脂肪肝になると、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が進行しやすくなるからです。インスリンは肝臓などに作用して血糖値を低下させる作用がありますが、インスリン抵抗性が進行すると高血糖や高インスリン血症になりやすくなります。

薬が原因の「薬剤性脂肪肝」もある

服用した薬剤は肝臓に運ばれてきて、薬剤を肝臓内で処理や分解します。その際に薬剤に対してアレルギー反応が起こると、「薬剤性脂肪肝」となることがあります。肝臓が反応するかどうかは服用してみるまで分からないので、服用している薬・サプリメント・漢方などは常に把握しておきましょう。

原因から見る脂肪肝の予防・改善

脂肪肝を予防や改善するための方法を原因ごとに3つ紹介します。

原因となるお酒は控え緑茶にチェンジ

飲酒習慣が原因で脂肪肝となっている場合は、飲酒量を制限する必要があります。二日酔いになるまで飲まない、毎日ではなく休肝日を作る、ゆっくり飲むなど普段の飲酒を見直してみてください。特にお酒に弱いのにお酒を大量に飲んでいる人は、より肝臓へのダメージが大きいことが最近の研究で明らかになっています。
また、緑茶を飲むと「LDLコレステロール」という悪玉コレステロールの血中濃度を下げる効果があることが分かってきました。LDLコレステロールは肝臓で生成され、動脈硬化・心疾患・脳卒中のリスクを上げる成分です。抗酸化作用で知られる緑茶に含まれるカテキンは、肝臓で発生する活性酸素の除去し、LDLコレステロールの生成を阻害します。

甘いもの・お菓子の量に注意して糖尿病・肥満予防

食事は栄養バランスが良い食事を3食とり、間食を控えましょう。甘いジュースなどの飲み物は糖分が多く含まれているので、水・お茶がおすすめです。

絶食はNG、ダイエットするなら適度な運動を

ダイエットをするからと言って、1食減らしたり特定の食材しか食べなかったりする極端なダイエットは逆効果です。極端に脂質を減らすと、肝臓が脂質をより蓄えようと働き「低栄養性脂肪肝」になります。ダイエットをするのであれば、散歩やストレッチなど適度な運動を行い脂肪を燃焼させましょう。

まとめ:原因から改善して脂肪肝を予防しよう

肝臓に脂肪が貯まりすぎた状態の脂肪肝は飲酒・食べすぎ・肥満などが原因です。脂肪肝をそのままにしておくと、肝臓がん・動脈硬化・脳梗塞の危険性が高まります。自分の生活習慣を見直して、脂肪肝の改善に取り組んでください。