日常生活の中で胃痛に悩む人は多いのではないでしょうか。胃痛といってもその痛み方はさまざまで、下痢や吐き気を伴うものもあれば、強烈な痛みが突発的に発生することもあります。この記事では、胃痛の痛みの種類や病気との関係性、胃痛を感じる時の対処法などについて解説しています。胃痛を感じることが多い方はぜひ参考にしてください。

胃痛の種類はさまざま

胃痛といっても、その種類はさまざまです。胃のあたりが痛くても、原因によって痛む場所や痛み方は異なります。例えば、急に痛くなることもあれば、我慢できないほど強烈な痛みを感じることや体を動かすことで痛みを感じることもあります。また、胃痛と同時に発熱や便秘、下痢、吐き気、血便、血尿、立ちくらみなどを感じることもあるでしょう。

胃痛は病気の可能性もある

単なる生理的な胃痛であれば、深刻な状態ではなくしばらくすると痛みも収まります。しかし、胃痛や下痢の原因が病気である場合もあるため注意しなければなりません。ここでは、胃痛や下痢を感じることもある病気について解説します。

◇胃潰瘍
胃潰瘍の多くは、ピロリ菌の持続感染によって胃の内壁や粘膜がただれることで発症します。また、NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を服用することで胃の粘膜が傷つきやすくなり、胃潰瘍が起こることもあります。胃潰瘍になると、みぞおちや脇腹に痛みを感じます。

◇逆流性食道炎
胃もたれや胸焼けによって胃に違和感や痛みがあるときは、逆流性食道炎の可能性があります。逆流性食道炎は、胃液や胃で消化されきっていない食べ物が食道に逆流することで、食堂が炎症を起こす病気です。日本人は逆流性食道炎になりにくいとされていましたが、昨今では食生活が変化して来たことで良く見られるようになっています。◇胃けいれん
食事をしたときや飲み物を飲んだ時に、みぞおち付近に痛みが生じる、腹痛や吐き気、下痢などを伴うといった場合は、胃けいれんを起こしている可能性があります。胃けいれんは、胃の筋肉が緊張することで胃がけいれんしているように感じる病気です。

◇胃がん
胃の痛みが、胃がんが原因ある可能性もあります。ただし、胃がんの場合必ずしも胃痛を伴うわけではないため、一概に決めつけることはできません。胃がんによって胃痛が発生する場合、胃の不快感や胸焼け、みぞおち付近の痛み、吐き気などが見られます。

◇感染性胃腸炎
感染性胃腸炎とは、ウィルスが胃腸内に感染することによって引き起こされる病気です。代表的なウイルスに「ノロウイルス」があります。感染性胃腸炎は食品や水の摂取のほか、人や動物との接触によって感染するケースもあるため注意しなければなりません。万が一感染すると下痢や嘔吐、腹痛などを伴うこととなるでしょう。

胃痛や下痢になった時の対処法

万が一胃痛や下痢になった場合は、胃に負担をかけないようにすることが重要です。

例えば、食事は消化のいい食べ物(果物や野菜、食物繊維、ビタミンA)を意識して摂取するようにしましょう。脂っぽい食事や刺激の多い食事、アルコールは胃への負担が大きくなるため、胃痛もなかなか改善されません。また、暴飲暴食は胃の粘膜を傷つけ、胃潰瘍を引き起こす可能性もあります。
食べ物以外にも、タバコも控えたほうがいいでしょう。タバコを吸うと、胃の粘膜にある血管が収縮し、血液のめぐりが悪くなります。血液が十分に循環しなくなると胃の粘膜の抵抗力が下がるため、胃痛につながる恐れがあるでしょう。

そのほかにも、ストレスがたまると胃酸の分泌量が多くなり、胃痛を感じるケースもあります。そのため、普段からストレスを抱えないように適宜発散することが大切です。運動をして汗を流す、友達と会って会話をする、ゆっくりと読書をするなど自分なりのストレス発散方法を見つけることが結果的に胃痛の解消につながるかもしれません。

また、市販の胃薬を服用するのも1つの方法です。ただし、食中毒のように感染せいの下痢である場合は、薬の服用は避けたほうがいいでしょう。そのような場合は、水分をしっかりと補給することを意識してください。

症状が続くようなら病院へ

胃痛の症状がなかなか改善されないようであれば、病院の受診も検討してください。特に以下のような症状を伴う胃痛は、すぐにでも病院で診察を受けるべきだといえます。

吐血や下血、黒色の便を伴う胃痛 発熱を伴う胃痛 突発的に激しい痛みに襲われる胃痛 便秘を伴う胃痛

吐血や下血などが見られる場合は、消化器官内で出血している恐れがあります。また、胃痛に発熱を伴っている場合は、胆のう炎や虫垂炎、腹膜炎などを引き起こしているかもしれません。そのほかにも、突発的な胃痛は食中毒の可能性があるでしょう。そして、便秘を伴う胃痛はイレウス(腸閉塞など)のケースが考えられます。
上記のような症状が見られるときはできるだけ早く診察を受けましょう。また、上記以外でも症状が気になるようであれば一度受診することをおすすめします。

◇診察内容
病院では、問診や触診が行われ、もしウイルスに感染している疑いがあるようなら血液検査が行われます。また、胃潰瘍の恐れがある場合は胃カメラによる検査が、腸炎や腸閉塞アドが疑われる場合は大腸カメラによる検査が行われます。いずれにしても、病院で診察してもらって初めてわかることもあるほか、適切な薬の処方による早期の回復も期待できるため、症状が気になる場合は受診を検討してください。

まとめ

今回は、胃痛や下痢の時の、痛みの種類や病気との関連性、対処法などについて解説しました。胃痛や下痢が発生する原因はさまざまであり、生理的な痛みでしばらく安静にすると落ち着くものもあれば病気が原因となっているものもあります。痛みや下痢がなかなか収まらない、突発的に激しい痛みに襲われている、吐血しているといった場合は躊躇せずにすぐに病院を受診してください。