日常生活の中でよく腹痛を感じる、腹痛の時間が続く、といった人は多いのではないでしょうか。この記事では、腹痛になる原因と病気との関連性について解説します。また、腹痛を防ぐためにできる対処法や病院を受診する際のポイントなどについても取り上げているため、普段から腹痛に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

腹痛の種類はさまざま

腹痛と一言でいっても、その種類はさまざまです。具体的には以下のような種類があります。

・内臓痛 
・体性痛 
・関連痛 

内臓痛とは、鈍い痛みを伴う腹痛です。痛みに波があり、時間が経過すると治っていることも珍しくありません。また痛みが鈍いため、どこが痛いのかわかりにくいという特徴を持ちます。
体性痛とは、鋭い痛みを伴う腹痛です。突き刺されているかのような鋭い痛みであるため、どこが痛いのかわかりやすくなっています。また、緊急治療が必要となるケースも少なくありません。

関連痛とは、他の部分で起こっている痛みが原因となり腹痛になることです。そのため、腹痛であるにも関わらずお腹には異常がないといった事態になります。

◇腹痛が続く原因

腹痛は、一時的な痛みで終わるケースもあれば、痛みがずっと続くようなケースもあります。腹痛が長く続く原因はさまざまですが、その1つにストレスが挙げられます。腹痛や下痢をしやすい、便秘が続いているといった方はストレスが原因となっているかもしれません。

ストレスと腹痛が関係しているのは、脳と腸は自律神経を介してつながっており、そのつながりを通して情報が脳から腸へ渡っているためです。例えば、ストレスを溜め込んでしまうと自律神経が乱れ、腸の動きが速くなったり、遅くなったりします。腸の動きが早い場合は下痢に、遅い場合は便秘になります。そのため、ストレスを溜め込まないようにし、こまめに発散することで腹痛を回避できる可能性があるでしょう。

腹痛が続く場合は病気の恐れも

も腹痛が続く原因はストレスだけでなく、病気が原因となっているケースもあります。ここでは、腹痛を引き起こす主な病気について解説します。

◇感染性腸炎

感染性腸炎とは、腸管病変を中心とした疾患群のことです。主に細菌やウイルス、寄生虫などの微生物が原因で引き起こされる病気で、微生物が腸の粘膜に入り込むなどすることで症状が起こります。感染性腸炎になると、下腹部やおへその周りが痛くなります。また、腹痛以外にも、下痢や嘔吐などを伴うケースも珍しくありません。

◇虫垂炎

虫垂炎は、虫垂に炎症が起こる病気のことです。虫垂炎になると、右下腹部やみぞおち付近の痛みや吐き気、発熱などを伴います。虫垂炎は虫垂に便が詰まることによって細菌感染し、そこから炎症を起こすことで発症します。

◇腸閉塞症

腸閉塞症とは、何かしらの原因で腸管の内容物が詰まってしまい、内容物が肛門の方に移動できなくなっている状態のことです。腸閉塞症になると腹痛や吐き気、便秘、おならが出なくなるといった症状が見られます。

ただし、人によっては腸閉塞症でも痛みを伴わないケースもあるため注意が必要です。ちなみに、腸閉塞症は、腹部の手術を受けたことのある人の罹患率が高いとされています。

◇過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは、腹痛や下痢といった便通以上が慢性的に発生する状態のことです。腹痛を伴っているにも関わらず、検査をしても異常が見つからないケースが多く、腸の機能異常やストレスなどによって引き起こされていると考えられています。

仕事に向かう電車に乗るといつも腹痛に襲われる、テストの前になると下痢になるなど、ストレスがかかった時に一時的に腹痛になるような場合、過敏性腸症候群の可能性があるでしょう。なお、過敏性腸症候群に伴う腹痛は、排便することで軽減されると言われています。

◇消化性潰瘍

消化性潰瘍とは、胃潰瘍と十二指腸潰瘍の総称です。消化性潰瘍は、胃酸や消化酵素が胃の内壁や十二指腸の内壁を傷つけることによって発生します。ヘリコバクターピロリ菌に胃の粘膜が感染することが主な原因です。
胃潰瘍の場合は食後に、十二指腸潰瘍の場合は空腹時に痛みを感じやすい傾向にある点が特徴です。また、最近では解熱鎮痛剤を服用したことで消化性潰瘍を発症しているケースもあるため、薬を服用する場合には注意しなければなりません。

■腹痛を予防する方法

ここまで説明してきたように、腹痛が引き起こされる原因はさまざまです。そのため、まずは普段の生活の中からお腹を労わるように心がけることが腹痛を予防するうえでは大切です。

例えば、暴飲暴食や大食いはせず、バランスのとれた食事を心がける、高カロリーの食べ物は食べ過ぎないといったことを意識するだけでも、お腹にかかる負担が軽減されるため、腹痛を引き起こしにくくなるでしょう。また、過敏性腸症候群のように、ストレスが原因となって引き起こされる腹痛もあるため、運動をするなど定期的にストレスを発散することも大切です。

いつまでも痛みが続くなら病院へ

痛みがなかなか治らない、痛すぎで耐えられないといった場合は、病院で診察してもらうことをおすすめします。病院では、問診のほか実際にお腹を触ってお腹の硬さなどを調べます。これらの結果病気の疑いがあるようなら、尿検査や血液検査、レントゲン検査なども行われます。

◇受診時の注意点

病院を受診する際は、できるだけ腹痛の状態を詳しく伝えるようにしましょう。そうすることで医師も診察を行いやすくなります。例えば、以下のような点を伝えるだけでも、だいぶ診察が行いやすくなります。

過去にお腹周辺の手術を受けた経験があるかどうか 持病の有無 服用している薬やサプリメントがあるか、ある場合はその名前 腹痛を引き起こしたと思われるきっかけに心当たりはあるか 最近の食事内容
など 

少しでも思い当たる情報があれば、診察の際に伝えるといいでしょう。

まとめ

今回は、腹痛が続く原因や病気との関連性、腹痛の予防策などについて解説しました。腹痛が発生する原因はさまざまです。病気が原因となっているケースもあればストレスによって引き起こされているケースもあります。また、痛みによっては一時的なものもありますが、長く続くものもあるため、気になるようであれば一度病院を受診してください。