刺激物質やアレルゲンを触ってしまった後に、皮膚に湿疹・かゆみ・痛みが出たことはありませんか。接触性皮膚炎と呼ばれ、日常生活に影響が出ることもあります。この記事では、接触性皮膚炎の症状・検査方法・治療方法を紹介します。適切な治療を行えば数日で治る病気ですので、日常生活での注意点を参考にしてみてくださいね。

接触性皮膚炎が治るまでに出る症状

接触性皮膚炎とは、皮膚に物質が触れた刺激がアレルギー反応となって炎症を起こす病気です。接触性皮膚炎は3つの種類に分類されます。
● 刺激性接触皮膚炎:皮膚のバリア機能の許容範囲を超えた強い刺激に触れてしまったときに起こる炎症
● アレルギー性接触皮膚炎:原因となる物質にアレルギーのある人のみ現れる疾患で、アレルゲンと認識してしまった物質に触れた時に起こる炎症
● 光接触皮膚炎:特定の物質が触れた皮膚に光や紫外線が当たるとかぶれや炎症が起こる皮膚炎。湿布を貼った部位に日光が当たることによって起こる接触皮膚炎 がこれに当たります(湿布塗布後しばらく日にちが経過した後でも起こり得るので 注意が必要です)

接触性皮膚炎の主な症状について紹介します。

接触性皮膚炎の症状は発疹が特徴

接触性皮膚炎は刺激物質やアレルギーの原因となる物質に触れた部分の皮膚にかゆみ・ヒリヒリとした痛み・赤み・腫れが出ます。ブツブツとした湿疹や水ぶくれが出ることもあり、皮が剥けたり肌が荒れたりすることもあります。手の平は皮が厚いのであまり症状が出にくいですが、原因物質を触った手で皮膚の薄い部分を触って症状が出る場合もあります。

激しい痛みを伴うことも

接触性皮膚炎の中でも、皮膚のバリア機能を超える刺激性物質を触った時に起きる「刺激性接触皮膚炎」では、かゆみよりも痛みを感じることがあります。軽度の場合は、赤み・小さな水ぶくれ・角質などの皮膚のはがれで済みます。しかし、重度の炎症を起こすと火傷のような大きな水ぶくれができ、激しい痛みを伴うことがあります。

接触性皮膚炎が治るまでの影響

接触性皮膚炎になると、日常生活に影響が出ます。

かゆみ・痛みによる影響

接触性皮膚炎の症状でかゆみや痛みがあると、勉強や仕事に集中できずパフォーマンスが落ちてしまいます。また、かゆみや痛みで眠れなかったりかゆみで寝つきが悪く何度も起きてしまったりすると、睡眠不足になり、より集中力が欠けてしまうこともあります。

見た目による影響

顔に接触性皮膚炎の症状が出ると、人目が気になることもあります。特に化粧を日常的に行う女性の場合は、炎症が起きている部位はなるべく刺激を与えない方が良いので、化粧をポイントメイクだけにして皮膚を休める必要があります。接触性皮膚炎を起こしているとき普 段使用している化粧品も使用しないようにしましょう。腕や足などの場合は、見えないように長袖長ズボンなどを履いて隠すことも検討してみてくださいね。ただし、皮膚にぴったりと貼りついてしまうような素材やサイズ感だと、擦れや汗による蒸れによって症状が悪化してしまうので注意が必要です。

接触性皮膚炎の治療〜治るまで

接触性皮膚炎の治療や治るまでの期間について紹介します。

接触性皮膚炎の検査と治療

接触性皮膚炎はまず原因となる物質を特定する必要があります。湿疹が出ている場所にどのような物質が触れたかを洗い出し、湿疹の原因となっている物質を付けないように生活を行うようにします。接触性皮膚炎の原因を特定する検査として、アレルゲン物質を健康な皮膚に付けて反応が出るかどうか確認するパッチテストを行う場合もあります。

接触性皮膚炎の治療方法は、炎症やかゆみを抑えるためのステロイド系の外用薬を塗ることです。ステロイドの外用薬には強さが5段階あり、病院で処方される場合は市販薬よりも強い効果があるものを使うことができます。

ステロイド外用薬と聞くと「体に蓄積する」「肌が黒くなる」というイメージがあり、怖くて使いたくないという方もいますが、実は間違った情報です。ステロイドは外用に関しても 内服に関しても長期間使用されれば副作用が出ることはありますが、使用期間や頻度、使用 部位を守っていれば、短期間で皮膚の炎症を効果的に抑えることができる非常に有用な薬で す。

また、かゆみを抑えるために抗ヒスタミン薬を服用することもあります。症状が強い場合は、ステロイド薬を内服することもありますが、副作用も強いので決められた量や期間を必ず守りましょう。

接触性皮膚炎が治るまでの期間

接触性皮膚炎を起こした原因物質を除去した生活を行い、適切な治療を行っていれば数日で完治することがほとんどです。まれに症状が長期間残る、原因が分からないということもありますので、皮膚科を受診し相談してみてくださいね。

接触性皮膚炎が治るまでに心がけること

接触性皮膚炎を早く治すために日常生活で心がけた方がよい3つのポイントを紹介します。

原因物質に触れない

まずは、接触性皮膚炎の原因となった物質に触れないということです。原因が特定出来ていない場合は、刺激を与えていると予想されるものは避けた生活を送ってください。どうしても触る必要がある場合は、手袋をする・長袖長ズボンなど肌の露出を防ぐ恰好をするなどの対策を行いましょう。

肌を清潔にする

次に接触性皮膚炎が悪化しないために、肌を清潔に保ちましょう。汗をかいた場合には、すぐに清潔なタオルでふき取るか、お風呂やシャワーで洗い流すことがおすすめです。また、顔に接触性皮膚炎の症状が出ている場合は、可能であればお化粧はせず素肌のまま生活しましょう。ただし、皮膚が乾燥している状態も良くないので、強い洗浄力がある石鹸は避け低刺激性の保湿クリームなどを塗って肌のうるおいを保つようにしてください。

かゆいと思っても掻かない

どうしてもかゆいと無意識にかいてしまい、症状を悪化させてしまうことがあります。処方された外用薬を決められた回数塗ったり、清潔なタオルで包んだ保冷剤で冷やしたりすると、かゆみが収まることが多いです。かきむしってしまうと治りが遅くなってしまうので、なるべく触らない、爪は短く切っておくなど工夫をしましょう。

まとめ:接触性皮膚炎が治るまでは日常での意識も大切

接触性皮膚炎では肌のかゆみ・痛み・湿疹などの症状が出ます。原因物質を特定し適切な治療を行えば、数日で治ることがほとんどです。日常生活で原因物質を避ける・清潔に保つ・かかないことを心がけてなるべく早く治るよう心がけてくださいね。