水のようにサラサラの鼻水は「水様性鼻汁」と呼ばれています。サラサラの鼻水が止まらない原因はいくつかありますが、生活の質が下がり「つらい」と感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回はサラサラの鼻水が止まらないときに考えられる7つの原因と対処法について解説します。

サラサラの鼻水が止まらない5つの原因

水っぽいサラサラの鼻水が止まらない原因としては、おもに以下の5つが挙げられます。

アレルギー性鼻炎・花粉症

粘り気のないサラサラの鼻水が続いたり、くしゃみを伴う場合はアレルギー性鼻炎の可能性が考えられます。アレルギー性鼻炎はハウスダストやダニ、動物の毛などが原因となる通年性のものと、スギやヒノキの花粉などによる季節性のものがあります。

アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)が体内に侵入すると、体の防衛反応が過剰に働いてサラサラで透明の鼻水や鼻づまり、くしゃみ、目の痒みといった症状が現れます。

また、アレルギー性鼻炎の方は起床時に鼻水が止まらなくなったり、鼻づまりやくしゃみなどの症状が出る「モーニングアタック」が起こりやすくなります。モーニングアタックは起床時に自律神経が乱れることが原因とされていますが、一時的な症状でおさまります。

寒暖差アレルギー

寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)とは、寒冷刺激によってサラサラの鼻水やくしゃみが出たり、鼻がつまったりする症状です。寒暖差アレルギーは一般的に7度差以上の寒暖差で起こりやすく、以下のような場面で症状が出やすくなります。

●暖かい室内から寒い戸外に出たとき
●窓を開けて冷たい外気が入ってきたとき
●冬の時期に急に暖かい室内に入ったとき
●寒い日に温かいスープなどを飲んだとき

寒暖差アレルギーの原因ははっきりと解明されていません。
ただ、大きな寒暖差を感じると自律神経が乱れ、鼻の中の血管が急に収縮・拡張することから鼻水などの症状が起こるといわれています。

自律神経の乱れ

アレルギーの検査では特に異常がないのにも関わらずサラサラの鼻水やくしゃみなどの鼻炎が続いている場合、血管運動性鼻炎の可能性があります。血管運動性鼻炎は疲労やストレス、乾燥などによる自律神経の乱れが原因と考えられています。

風邪

風邪の引き始めには、粘り気のないサラサラの鼻水が出ることがあります。体がウイルスや細菌を体外に出そうとする働きからの鼻水のほかに喉の痛みや咳、痰、発熱などの症状が出ることがありますが、多くの場合は1週間程度で自然治癒します。

しかし、透明でサラサラの鼻水が黄色や緑色、濁った色に変わった場合は副鼻腔炎などを起こしている可能性があるので、医療機関を受診しましょう。

新型コロナウイルス感染症

新型コロナウイルスに感染している場合は、サラサラで透明な鼻水が3〜5日続くことがあります。そのほかにも喉の痛みや発熱、咳、倦怠感など風邪と酷似した症状が出るため区別がつきにくいですが、PCR検査をすると陽性反応が出るケースも少なくありません。

鼻水が止まらないときの7つの対処法

ここでは、サラサラの鼻水が止まらないときの対処法について紹介します。

鼻水はすすらずにティッシュでかむ

鼻水が出ると無意識にすすってしまう方も多いですが、その都度ティッシュなどでかんで体外に出すようにしましょう。鼻水をすすると細菌が鼻の奥に侵入して副鼻腔炎の原因になるだけでなく、中耳炎になってしまう可能性もあります。なお、鼻は必ず片方ずつゆっくりかみ、力みすぎないように注意してください。

アレルゲンを除去

アレルギー性鼻炎の方は、アレルギー反応を起こす原因物質(アレルゲン)を突き止めて除去することが最も効果的です。原因ごとの対策法は以下のとおりです。

ハウスダスト・ダニ:部屋をこまめに掃除・換気し、布製品を置かないようにする。ダニの発生を防ぐ布団カバーなどを使用し、定期的に干す。
動物の毛合:ペットとの居住空間を分ける(寝室に入れないようにするなど)
花粉:花粉が飛んでいる時期の外出はマスクを着用し、帰宅時は玄関前で衣服やカバン、髪の毛についている花粉をしっかりと払い落す。

鼻水を止めるツボを刺激

サラサラした鼻水や鼻詰まりがつらいときは、「風池(ふうち)」という首のツボを刺激すると症状が和らぐことがあります。首の後ろには大きなくぼみがありますが、くぼみの外側、髪の生え際あたりのへこんでいる部分が風池です。

手全体で頭を支えながら親指でツボを押すと、後頭部にも心地よい刺激を感じます。

鼻や体をあたためる

鼻や体を温めるのも鼻水を止めるのに効果的です。

蒸しタオルで鼻を温める
水に濡らして固く絞ったタオルを電子レンジで1分ほど温め、蒸しタオルを鼻の付け根に当てると鼻の血行が改善され、蒸気によって鼻水の症状が緩和されることがあります。

入浴して体を温める
シャワーだけで済ませるのではなく、しっかりと湯船に浸かることで体全体の血行が良くなり、鼻の内部も加湿されます。また、冬は暖房を使って部屋を温かくしたり、首や足首など太い血管が通る部位を温めることでも血行が促進されます。

部屋を加湿する

部屋が乾燥していると鼻の内側の粘膜に刺激が加わり、サラサラの鼻水が出やすくなります。鼻の粘膜を守るには、加湿器を使用して部屋の湿度が40%〜60%になるように調整するのがおすすめです。

自宅に加湿器がない場合は、濡れタオルをかけたり洗濯物を部屋干しするだけでも加湿効果が期待できます。

マスクを着用する

鼻の粘膜が乾燥すると鼻水が出やすくなるので、症状が出ている場合はマスクを着用するのがおすすめです。マスクを着けることによって鼻の粘膜の乾燥を防げるほか、アレルゲンや刺激物などが鼻に侵入するのを防止できます。

市販薬を使う

風邪やアレルギー性鼻炎によってサラサラの鼻水が止まらない場合は、市販薬で対処できるケースもあります。市販薬を選ぶ際は効能や効果を必ずチェックし、必要に応じて薬剤師や専門家にアドバイスをもらうようにしましょう。

なお、市販薬を使っても鼻水が止まらなかったり、症状が長引く場合は別の病気が隠れている可能性もあるため、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

サラサラの鼻水が長期間続く場合は病院の受診を

サラサラの鼻水が止まらない原因は風邪やアレルギー性鼻炎のケースが多いため、今回紹介した対処法を参考にしながらしばらく様子をみてみましょう。しかし、以下のような場合は耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。

●長期間鼻水が続く
●サラサラの鼻水がドロドロに変化した
●鼻水の色が透明から黄色や緑色に変化した
●鼻の周りや喉が痛い・頭痛がする

病院を受診する際は、鼻水のほかに出ている症状をできるだけ細かく伝えることで、原因が特定しやすくなります。