「最近、手がかゆいし痛いけど、大丈夫だろう?」とお悩みではありませんか?かゆみや痛みをともなう手の水泡は「手湿疹」の可能性が高いです。手湿疹の原因には、刺激性やアトピー型など、さまざまな種類が考えられます。今回は手に水泡ができる手湿疹の種類や原因を解説します。手に水泡ができる症状が気になる人は、最後までご覧ください。

かゆい!痛い!手の水泡は「手湿疹」の可能性

手に水泡ができてかゆみや痛みがある場合は、「手湿疹」の可能性が高いです。手湿疹とは、手の甲や皮膚に水膨れや赤み、カサつきが生じることを指します。

症状が発生する原因として考えられるのは、以下の3点です。

・職業柄、化学物質に触れる
・アレルギー性の原因物に触れる
・洗い物のしすぎで、手の油分が減り水分を保つ機能が十分働かない

など、原因はさまざまです。

職業的に皿洗いが多い調理師や、カラー薬剤を使用する美容師などは手湿疹の悩みは多いです。また、近年だと新型コロナウイルスの感染症予防のために使用するアルコール消毒で、年齢や性別を問わず手湿疹で悩む方は増加傾向にあります。

手に水泡ができる「手湿疹」の種類と原因

手に水泡ができる手湿疹の種類は大きく分けて4つです。

・刺激性接触皮膚炎
・アレルギー性接触皮膚炎
・タンパク質抗原に対する接触皮膚炎
・アトピー型手湿疹

湿疹が発生する原因や症状の違いも、以下で詳しく解説していきます。

刺激性接触皮膚炎

手湿疹の7割は、この刺激性接触皮膚炎に該当します。

原因は多岐に渡り、

・洗剤
・薬品
・化粧品
・化学物質
・食品(肉・魚・野菜など)
・紙や衣類などで生じる摩擦

などに触れることで生じます。

主な症状として、刺激物に触れた部位に赤みが生じることや、悪化すると患部が水膨れになるのが特徴です。

一例として、湿布を長時間貼っていることもあげられます。なぜなら、湿布に含まれる化学物質によって皮膚が刺激を受けかぶれてしまうからです。 湿布を貼る場合は、長時間の接触を避けるのが望ましいです。万が一、長時間貼る必要があるときは、なるべく低刺激の成分が含まれた湿布を選ぶと湿疹の発症は軽減できます。

アレルギー性接触皮膚炎

アレルギー性接触皮膚炎とは、アレルギーのある物質に触れることで発症する手湿疹のことです。反応が生じる代表的なものを以下にまとめました。

・金属
・ゴム
・洗剤
・消毒液
・化粧品
・日焼け止め
・シャンプー

など、素材に問わず原因物はさまざまです。

主な症状として、皮膚に赤みが生じることや場合によって肌がガサガサになります。腕時計やネックレスなどのアクセサリーをつけて皮膚が赤くなる人は、このアレルギー性接触皮膚炎の可能性が高いです。

たんぱく質抗原に対する接触皮膚炎

タンパク質抗原に対する接触皮膚炎とは、皮膚に触れたアレルゲンという物質に対するアレルギー反応が生じることで発現します。アレルゲンとは、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質のことです。

主に、食品だと卵・小麦・牛乳などの割合が多いです。例えば、乳製品アレルギーを持つ人が誤って料理に含まれるチーズやバターを食べることでも発症します。

アレルギー原に触れるとすぐかゆくなるのが特徴で、ときには熱感や痛痒さをともないます。

ですが、数時間以内に症状は治るので掻きむしるなど、皮膚に刺激を与えることは避けるべきです。

アトピー型手湿疹

アトピー型手湿疹の症状はアトピー性皮膚炎、つまり花粉症の人に多く、症状の一環として手湿疹が生じます。

花粉の他にも、

・火傷
・ニキビ
・虫刺され
・衣類などの摩擦

などでも炎症が生じる湿疹です。 炎症が治ると患部に色素沈着をきたしますが、肌のターンオーバーを促すことで薄くなります。

手に水泡ができる「手湿疹」ができたときは

「手湿疹」が発生する原因は、湿疹の種類によって対処法も変わります。まずは病院で受診し、適切な治療を行うのが望ましいです。

原因物質を避ける

「手湿疹」ができたときは、症状を発生させる原因物質を避けたほうがよいでしょう。例えば、金属アレルギーをもっていてネックレスや腕時計をつけている方は、着用を控えることで症状の発生を避けることができます。

受診して薬を処方してもらう

湿疹を治す市販の薬を買うのも対処法としてありますが、どの薬が自分の悩む症状に適しているかわからない方が多いです。手湿疹ができたときは皮膚科を受診して、症状にあった薬を処方してもらう解決策もあります。

他にも、パッチテストをすることで症状を発生させている原因物質を突き止めることができます。

手湿疹以外の手の水泡の原因〜かゆい・痛みがある場合

手湿疹以外で、かゆみや痛みがある症状は以下の3つです。

・慢性湿疹
・異汗性湿疹(汗泡)
・掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしゅう)

それぞれの症状が発生する原因について解説します。

慢性湿疹

慢性湿疹は非常に強いかゆみが特徴で、症状は長く続く傾向があります。また、不眠と関連することが多いので寝不足の人に多く見られる湿疹です。

異汗性湿疹(汗疱[かんぽう])

異汗性湿疹(汗泡)とは、指腹や手掌など手の至るところに水泡がたくさんできる症状です。手や足に汗をかきやすい人に多く見られます。小さい水泡ができる、小水泡型はかゆみがあります。乾燥落屑型のような皮膚が剥がれ落ちる場合は、かゆみがありません。

発症する時期は主に初夏で、春から夏への季節の変わり目にできやすいです。

完治するまで1ヶ月を有し、何もせずとも自然回復します。

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

掌蹠膿疱症とは、手のひらの手首側に紅斑や小水泡ができる症状です。症状が再発しても同じ場所にできやすいのが特徴です。発症する原因は不明で、年間を通して発症しときにはかゆみや痛みをともなうケースもあります。

また、金属アレルギーが発症に関与していることが多く見られています。

・耳
・虫歯
・扁桃腺
・歯周炎
・副鼻腔炎

などの細菌感染が考えられます。

膿疱の中に、ウイルスや細菌は入っていないため皮膚に直接触れても人から人へ感染する心配はありません。

手湿疹以外の手の水泡の原因〜かゆくない場合

対して、かゆみがない手にできる水泡の原因は、以下のケースが考えられます。

手白癬(てはくせん)

手にできる水虫のことです。水虫になった足を不用意に触ることで発症します。手掌の皮膚が厚くなるのが特徴的で、かゆみはなくあっても強くはありません。

まとめ:手の水泡の原因はさまざま、受診して確認を

手にかゆみや小さな水ぶくれ・ぶつぶつが生じる場合は、手湿疹の可能性が高いです。

手にできる水泡の種類や発生する原因はさまざまで、刺激の高い物質を触ることや洗い物のしすぎで手の油分が減少したことなどが考えられます。 適切な治療をするためにも、自己判断で市販薬を使うのではなく皮膚科を受診して、原因を確認することをおすすめします。