求人情報サイトを運営するビズヒッツ(三重県鈴鹿市)は、コネを使って転職したことがある人を対象に「コネ転職に関する意識調査」を実施した。

 転職に利用したのは誰のコネか聞いたところ、1位は「親」(57人)、次いで「友人」(42人)、「親戚」(33人)だった。家族や友人などプライベートでのつながりを利用した人が多かったが、「上司」や「取引先」など前職の関係者のコネを使った人もいた。

 コネ転職のメリットは何か尋ねたところ、1位は「採用までがスムーズ」(92人)だった。「面接・履歴書なしで転職できた」「面接が1回だけで済んだ」など、採用までがスムーズに進むことがメリットのようだ。面接でも「たいしたことは聞かれなかった」「顔合わせのようなあいさつで済んだ」などの体験談が多かった。

 2位は「採用されやすい」(42人)で、「入社できるのは決まっていて、試験・面接が形式的だった」「不採用になる可能性がほぼなかった」というメリットが聞かれた。3位は「待遇がいい」(32人)で、「役職付きで入社できた」「普通に入社した人より給料がよかった」などの回答があった。

●コネ転職のデメリットは?

 コネ転職のデメリットについて聞いたところ、1位は「辞めにくい」(103人)だった。「辞めたら紹介してくれた人に迷惑になるのでは」「スムーズに採用してもらったのに申し訳ない」と感じ、退職を言い出しにくいという声が多かった。また退職した後に「コネを使って下さった人に、親が謝罪しに行った」という人もいた。

 2位以下はかなり差がつき「周囲の視線がツライ」(30人)、3位は「期待が大きい」(28人)だった。「コネ入社という色眼鏡で見られてしまう」「周りの視線が冷たい」という回答や、「推薦だから、もっとできるでしょと思われた」「経験が過大評価された」など、期待が大きかったという声も聞かれた。中には「期待されて入社したが、そこまでの能力はないなと会社の人から評価された」という経験をした人もいた。

 転職時にコネを使ってよかったかどうかの問いには、「よかった」が27.3%、「まあよかった」が50.6%と、合わせて77.9%の人が良かったと答えた。

 リファラル採用サービスを運営するMyRefer(東京都中央区)の調査によると、現在のコロナ禍での採用課題を背景に、4割の企業がコネ入社含むリファラル(推薦・紹介)採用を活用・検討しているという。コロナ禍で人材確保の方法がどう変化していくのか、注視される。

 今回の調査は、コネを使って転職したことがある人を対象に、インターネットで行った。期間は21年6月22日〜7月7日、有効回答数は249人(男性102人、女性147人)。