新卒採用の募集対象は「非喫煙者もしくは入社時点で喫煙していない人」とする――損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険(以下、ひまわり生命)がこんな方針を発表した。インターネット上では賛否両論の意見が飛び交っているが、同社はなぜ「たばこを吸わない人」だけを採用しようと考えたのか。

 ひまわり生命の広報担当者は「健康応援企業という自社のビジョンに共感する学生に入社してもらいたいと考えている」と話す。

 同社はもともと保険会社として「まずは自社で働く社員やその家族が健康でなければならない」という考えを持っており、2016年度から社内の禁煙に取り組んできた。すでに禁煙治療補助や禁煙カウンセリングへ電話相談できるホットラインなどを導入しているほか、19年4月からは全社員を対象とした就業時間内禁煙もスタート。16年度時点で20.8%だった社内の喫煙率を、20年度までに12%以下にする計画だ。

 こうした姿勢は17卒採用時から学生にも打ち出しており、非喫煙者のみという採用方針も「(顧客や自社の)健康をサポートしたい」という気持ちのある学生を集めるためという。

 ひまわり生命の広報担当者は「たばこを吸う人を差別したり、応募者の趣味嗜好を否定したりするものではない」と説明。選考で学生に「健康診断のデータを提出する」「誓約書を書く」といった“非喫煙者である証明”を求めることはなく、基本的には「学生の発言を信じる」としている。

 今回の方針によって例年よりも応募者が減るといった影響は出ていないという。なお、中途採用でも同様の方針で募集を行うかについては「検討中」とした。