KDDIは9月12日、新料金プランの発表会を行った。10月から施行される改正電気通信事業法に合わせて、「通信と端末の分離」に対応。新法の規定通り、2年の継続利用が前提となる「2年契約N」に加入した場合の割引額は月額170円(税別、以下同)にする。また、途中解約した際などの違約金も1000円に設定した。通信面や端末面での“縛り”が弱くなることに対しては、ポイントプログラムを拡充し、ユーザーの囲い込みを狙う。

 同社は、2017年に通信料金と端末代金を完全分離させた「auピタットプラン」をスタート。「エントリー層に人気」とされる同プランは「新ピタットプランN」として3種類を用意する。ユーザーのボリュームゾーンとされる月間7ギガバイトまで使えるプランには「auフラットプラン7プラスN」も用意した。同プランでは、TwitterやInstagramなどSNSを利用した際のデータ消費がゼロになる。

 auユーザー向けの端末購入サポート「アップグレードプログラムEX」もリニューアルした。48回割賦で対象機種を購入した人を対象とし、24回目の支払いを行った以降に端末を返却し、対象の機種へ変更すれば25回目以降の支払いを免除するもの。

 今回、改正電気通信事業法の施行に合わせ、他キャリアのユーザーも対象に加え「アップグレードプログラムDX」をスタートする。一方で、SIMロックについては購入から100日が経過するまで解除できない。この“縛り“について担当者は「割賦で販売するため、持ち逃げなどを防ぐ必要がある」と説明している。

 同社は、提供する「au WALLETポイントプログラム」に「ステージ制」を導入することも発表。ユーザーをauサービスの利用状況によってスコアリングする。auの通信や「auでんき」などのサービス加入の他、「au WALLET」やスマートフォン決済の「au PAY」の決済回数、金額が評価対象。

 最高位の「プラチナ」の場合、ECサイト「au Wowma!」で買い物した際のポイント還元が5倍となる。「全力でお客様還元を」とうたう同サービスで、「通信と端末の分離」で高まるユーザーの流動性に歯止めをかけたい考えだ。

 19年12月のスコアリング開始に先立ち、auで通信契約しているユーザーには一律して200ポイントを付与する。担当者によれば、「長年auを使っているお客さまは『au WALLET』『My au』などを使い込んでいる。より接点を増やしエンゲージメントを高めるために今回のキャンペーンを企画した」とのこと。

 携帯キャリア市場は、19年10月に楽天がMNOに参加することで、価格競争の激化が予想されていた。しかし、通信局整備の遅れなどで楽天の本格参入は後ろ倒しとなっている。楽天参入の影響について、担当者は「そこまで意識していない」とコメントしている。