金地金価格の上昇が続いている。世界的な景気減速懸念とそれに伴う各国の金利低下によって、金に注目が集まった。9月5日と25日には、グラムあたり5325円を付け、1980年以来の高値を更新している。

 そんな中、金地金取引大手の田中貴金属工業(東京千代田区)によると、2019年1-9月の金地金買取量は前年同期から2.1倍となった。

 一方、販売量は、1-9月の合計では買取量を下回ったが、9月単月では買取量を上回った。田中貴金属では、「9月の販売量増加は消費税改定に伴う需要も一因」と考察している。国内での金地金売買には消費税がかかるため、10月からの消費増税で販売価格が2%上がった。

 また「金価格上昇にも関わらず、一定の販売量を保ち続けたことは、過去とは異なる傾向であり、金による資産形成の認知が高まっている」と分析した。