ブランド会社のインターブランドジャパンは2月18日、ブランドの価値を金額換算する独自指標を基にランク付けした、日本ブランドのランキングトップ100を発表した。国内ブランドのランキングは今回で12回目となり、1位は12回連続でトヨタだった。

 ランキングは、グローバルに展開する「日本発」のブランドを「世界共通の尺度」で評価するもの。対象となる企業は、各種財務諸表を公表していることや、日本で一般的な認知があることなどが条件となる。そのブランドでどのくらいもうかるのかや、顧客の購買にどれくらいの影響を持つのか、また将来にわたってどのくらい長くブランドの価値が残るのか、といった点から評価する。

 国内ブランドのランキングは、前回まで「海外売上高比率」が30%以上の企業である「グローバルブランド」を対象にした「日本のグローバルブランドランキング」と、それ未満の企業「ドメスティックブランド」を対象にした「日本の国内ブランドランキング」の2つに分けてそれぞれ40位まで発表していた。今回からは海外売上高比率にかかわらず、100位までランキングする形式に変更した。

 トップ5はトヨタ自動車、本田技研工業、日産自動車、ソニー、キヤノン。いずれも海外売上高比率が30%以上の企業だった。中でもトヨタが突出しており、ブランド価値金額は562億ドル。2位ホンダの244億ドル、3位日産の115億ドルと大きく差をつけた。

●セブンが初のランクイン

 今回発表したランキングでは、「セブン-イレブン」や「ワークマン」など9社が初めてランクイン。セブン-イレブンは18位にランクインした。セブンは米国で発祥したとされており、これまで評価対象となっていなかった。しかし、日本で独自の進化を遂げた「コンビニエンスストア」のブランドとして今回から評価対象に。高品質なプライベートブランド商品や、「近くて便利」というスローガンの浸透などが評価ポイントとして挙がった。

 ランクインした各企業の「ブランド価値成長率」を見ると、グローバルブランドとドメスティックブランドで明暗が分かれた。今回ランクインした企業のうち、グローバルブランド全体のブランド価値合計金額は前年比で2.5%成長した。一方、ドメスティックブランドの合計金額は同2.7%減。トップ10に入ったブランドを見ても、ドメスティックブランドはNTTドコモのみだった。

 業界別では、最も多く企業がランクインしたのは「金融」。12企業がランクインした。一方で、同業界の価値金額合計は前年比7.9%減と伸び悩んだ。その他の業界からは、「小売」関連が11企業、自動車が10企業、エレクトロニクスで10企業がランクインした。

 インターブランドジャパンの並木将仁社長が注目する業界として挙げたのが「化粧品・トイレタリー」だ。7企業がランクインし、ブランド価値金額は前年比12.7%増。中でも資生堂が同23%増、コーセーが同14%増と大きくけん引した。資生堂、コーセーともに体験型の施策へ注力していることが評価のポイントに挙がった。

 並木氏は「ブランドは企業から顧客に一方的に伝えるものではなくなってきている」とコメント。これからは顧客との関係づくりが重要になっていくと話した。