ダイドードリンコは8月25日、商品選択ボタンなど人が接触する部分に抗ウイルス機能のあるコーティング剤を塗布した「抗ウイルス対応自動販売機」の展開を始めたと発表した。新型コロナウイルスの影響で、不特定多数の人が利用する場所での感染の不安が高まっていることから、自販機利用の安心感を高める対策を実施。約1万台を展開する。

 これまでは自販機の巡回時に消毒剤を塗布するなどの対策を実施してきた。今回、特殊なコーティング剤を施した自販機を展開することで、より対策を強化する。

 自販機に塗るのは「ドクターハドラス」というガラスコーティング剤。塗布することで空気と反応し、高純度のガラス被膜ができる。ガラス被膜は汚れや傷を防ぐだけでなく、抗菌・抗ウイルスの効果もあり、約5年間持続するという。

 自販機の商品選択ボタン(上段・中段・下段)、商品取り出し口、コイン投入口・返却口・返却レバーの部分をコーティングする。施工済みの自販機には「抗ウイルス抗菌加工済み」のステッカーをはり、利用者に知らせる。まずは鉄道関連施設、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアから展開していく予定だ。

 同社では、国内飲料事業において売り上げの8割以上を自販機が占める。新型コロナによって公衆衛生に対する意識が高まったことから、広く展開する自販機でも対策を進めている。同社の月次販売状況によると、感染拡大後、自販機の売り上げは前年割れが続く。テレワークの増加や外出機会の減少によって厳しい環境が続く中、抗ウイルス対応自販機を「安心できる」購入方法の一つとして利用してもらいたい考えだ。