JR東日本は9月3日、2021年春のダイヤ改正で、山手線など首都圏周辺路線の終電を30分程度繰り上げることを発表した。新型コロナウイルスの影響で深夜の利用者が減少していることに加え、終電後の保守などにあたる作業員の負担軽減やコスト削減につなげる狙いがあるという。

 終電時刻の繰り上げは、東京100キロ圏の各路線で実施する。終電時刻を現行より30分程繰り上げ、終着駅の到着時刻を午前1時ごろとなるようにする。また、一部路線では始発の時刻も繰り下げる。さらに、朝の通勤時間帯を含め、その他の時間帯についても、利用状況を踏まえながらダイヤの見直しを図るという。

 JR東日本によると、20年8月の山手線の深夜帯の利用状況は、19年の同時期に比べ66%減少しているという。今後、感染が収束した後もテレワークなどの普及により、働き方や行動様式が戻ることはないと考え、繰り上げに踏み切った。また、ホームドアの設置や駅改良による工事量が増加する中、作業員数の減少も続いているという。今回のダイヤ改正で作業時間を拡大し、作業員の負担軽減と、コスト見直しを図るとしている。

 JR東日本は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用客が激減したことなどから、20年4〜6月期の連結決算は1553億円の赤字となっていた。また、JR西日本も近畿エリアの主要在来線の終電時刻を10〜30分程度繰り上げることを発表している。