格安航空会社(LCC)のエアアジア・ジャパン(愛知県常滑市)は10月5日、運航している4路線を12月5日で全て廃止することを正式に発表した。

 中部国際空港を拠点に運航を行ってきたエアアジア・ジャパンは、新型コロナウイルスの影響により4月に全ての路線を運休。8月には運航を再開したものの、需要の回復が見込めず10月から再び全便で運休していた。しかし、今後も需要の回復が見通せないとの判断から、国土交通省に対し、全路線を廃止する旨の届け出を行ったという。従業員は一部を除き解雇する見通し。

 エアアジア・ジャパンの会田純最高執行責任者(COO)は「継続的かつ広範な経費削減などの経営努力を続けてきたが、新型コロナウイルスの終息時期の見通しが不透明な状況において、事業を継続することは極めて困難であると判断し、事業を廃止するという苦渋の決定をした」とコメントしている。

 エアアジア・ジャパンは、マレーシアを拠点とするLCC、エアアジアを筆頭株主に、楽天やノエビアホールディングス、アルペンなどが出資し2014年7月に設立。中部国際空港を拠点に新千歳、福岡、仙台を結ぶ国内線と、台湾の台北を結ぶ国際線の4路線を運航してきた。全路線の運休は12月5日まで継続する予定だ。運休する路線の航空券を予約している人に対しては、7日以内に電子メールで連絡をするとしている。

●2度目の日本撤退

 エアアジアにとって日本撤退はこれで2度目となる。旧エアアジア・ジャパンは、11年に全日本空輸(現ANAホールディングス)との合弁で日本法人を設立。しかし、業績不振などから13年に合弁を解消し撤退していた。

 一方、他のエアアジアグループが運行する、日本とマレーシアやタイ、フィリピンを結ぶ国際線についての影響はなく、出入国規制が緩和され次第、再開する予定だという。