三井住友カードは2月1日から、「三井住友カード」を変更し、表面だけでなく裏面にもカード番号を記載しない完全番号レスのクレジットカードを提供する。

 カード番号を確認したい場合、専用のスマホアプリで表示する。併せて年会費も永年無料にした。「サービスをシンプル化し、アプリとセットでコミュニケーションすることを前提に、年会費の永年無料化も実現した」(マーケティング本部長の佐々木丈也氏)

 同社は、2020年1月に表面からカード番号表記をなくした新カードの提供を始めた。そこから1年で、さらにカード上の情報を減らし、アプリとの連携にかじを切った。新カードでは、アプリ利用が前提となるが、「スマホを持っていない人、リテラシー的に不安な人には従来どおり、番号ありのカードも発行する」(佐々木氏)という。こちらは年会費は有料。

 カードの券面に一切の番号を記載しない完全番号レスカードは、クレディセゾンが「セゾンカードデジタル」として20年末に提供を始めている。ただしこちらは表面に名前の記載があったが、三井住友カードでは名前は裏面に記載する。「カード番号だけがセキュリティリスクではなく、名前も個人情報であり不安がある」(佐々木氏)

●VポイントはVisaタッチ決済、iD利用に対応

 さらにカード利用時に付与するポイントである「Vポイント」も強化する。従来はギフトカードなどに交換するのが一般的な使い方だったが、直接Visaのタッチ決済やiDとして利用できるよう、活用の幅を広げる。

 スマホのVポイントアプリを使い、Visaのバーチャルカードを即時発行。それをGoogle Pay(Visaのタッチ決済)やApple Pay(iD)にひも付けて決済に利用できる。バーチャルカードの番号を使い、オンラインショッピングも可能だ。ポイントを、こうしたモバイル決済で使用できる仕組みは、メルペイやLINE Payなども提供しており、ポイントの活用の幅が広がる。

 三井住友カードでは、Vポイントをグループ内の共通ポイントとして強化していく狙いだ。20年6月から、三井住友銀行のポイントサービスSMBCポイントがVポイントに統合し、7月には提携先であるSBI証券のカード積み立て時にもVポイントを付与している。「将来的にはグループ共通のポイントプログラムに成長させることを想定している。その他の企業でも、このポイントを活用できるようにしていきたい」と佐々木氏。ただし、現時点での利用者数や発行残高などは開示しなかった。

●コンビニ、マクドナルドで5%還元

 Vポイント訴求、また同社が進めるVisaのタッチ決済の利用促進のため、還元率の向上とキャンペーンも実施する。まず、国内主要コンビニとマクドナルドでタッチ決済(Visaのタッチ決済、Mastercardコンタクトレス)を利用した場合、5%をポイントで還元する。

 Vポイントアプリは、カード利用でポイントが貯まるだけでなく、クレジットカードや銀行口座からチャージも可能。その際、チャージ金額を20%増量するキャンペーンも実施する。上限は2000円分で、期間は3月31日まで。

 また新しい三井住友カードについては、利用金額の20%をVポイントで還元するキャンペーンも行う。最大1万1000円分、期間は4月30日までとなっている。